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ここまで来れば

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「ここまで来ればもう安心ね」。

先日バスに乗っていたときのこと。
月齢を尋ねてきた隣のおばあさんが、にっこり笑ってそう言った。

なんだかちょっとホッとした。

新生児から2ヶ月ぐらいまでの間は、毎日毎日「死んじゃうんじゃないか」ととても心配だった。
寝たら何度も呼吸を確認していた。
何かに感染したらすぐに死ぬんじゃないかと気が気でなかった。
赤ちゃんというよりは、外に出てきた「胎児」という感じ。

だけど今は、赤の他人の、しかもおそらくは子どもを育てたことのある人の目から見ても、「もう安心」な感じがあるのだ、と思うと。

息子はもうすぐ半年の誕生日を迎える。

げきうまヨーグルト

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今まで飲んだ中でぶっちぎりおいしい飲むヨーグルトが、北の国から送られてきた。

中山峠の道の駅で、何気なく買ったこのヨーグルト。
小さいサイズを一口飲んだ瞬間、友達と「何これ!!」と顔を見合わせた。
すぐに大きいサイズを買い直して、ドライブ中にあっというまに二人で飲んだ、あれは5年前だった。

あれからまだ、これを超える飲むヨーグルトには出会っていない。

「現実を見てください」

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満開の桜の中、一ヶ月ぶりの採血検査へ。

以前採血時に貧血で倒れて以来、そこの病院で私は採血ブラックリスト入りしたらしく、いつも順番が来ると「ベッド採血にしますか?」と聞いてくれる。

ベッド採血は楽なのだけど、前回も今回も脱ぐのが面倒な靴だったので、普通に座って採ってもらうことにした。

前回の採血時のこと。
いつものようにさわやかな草原や海原を思い浮かべようと目を瞑ったら、血を採っていた看護師さんに突然「目、閉じない方がいいです!その世界に入っちゃうから!」と言われた。
慌てて目を開けると、「そう、現実を見てください!」
「目を閉じた方が違う風景がイメージできるかなあと思ったんですけど、閉じない方がいいですか?」と尋ねる私に、
「閉じない方がいいです!(壁に貼られた風景写真を指差し)たとえばこれとか、現実を見た方がいいです!」
その後ほんの一分ほどの間に何度も「現実を見てください!」と言われたのだった。

なかなか寓意に満ちた助言であった。

知らなかった頃には戻れないこと

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5ヶ月の息子が寝返りをするようになった。

それまでは何週間もの間、背中を弓なりに反らせたり横向きになったりはするものの、寝返れそうで寝返れないという状態がずっと続いていた。
それなのに、いったんできるようになってしまうといとも簡単にくるくると回る。

それを見ていたらふと思った。
人間には「できるようになってしまうと、できなかった頃には戻れないこと」がある。
あるいは「知ってしまうと、知らなかった頃には戻れないこと」。

寝返り。
立って歩くこと。
自転車の運転。
文字を読むこと。
数を数えること。

それらの前後では何かが決定的に違ってしまっていて、
たぶん、できるようになることと引き換えに、見えにくい何かが失われているのだと思う。
たとえば、絵本の文字を読むことなしに絵本を味わうような能力が。

「できるようになる」ことは、遅かれ早かれできるようになる。
いつかできるようになるのであれば、
それはあんまり急がなくていいから、いつかなくなってしまう「できなかった頃」を、大切にしてあげたいと思う母なのだった。

溢れる音

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息子が生まれて初めての花見。

4月最初の週末、今年はまだ三分咲きといったところ。

どこからともなく鉦太鼓、
隣が奏でる二胡の音。
時折迷子のお知らせも。

春の公園はにぎやかな音に溢れていた。

モノづきあい

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何年かぶりに四ッ谷の柳ショップ。

結婚して、子どもができて、一人暮らしからあっというまに三人暮らしになった。
大きなボウルが欲しくて、迷った末、やっぱり柳ボウルにすることに決めた。

しょっちゅう使うけど、普通に使えばそうそうダメになっていかないもの。
そういうものこそ、間に合わせでなく本当に気に入ったものを買うのがいいと、長い一人暮らしの中で思うようになった。

鍋、やかん、カトラリー。
安く買おうと思えばいくらでも安く買えるもの。
だけど、人づきあいと同じように、毎日つきあっていく道具。
日々手にするものの手触りや立てる音や使い心地は、じわじわと人生に効いてくるような気がしている。

わくわくミンキーモモ

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歩いていたら出くわした、移動図書館
中を覗いてみたら、わくわくする空間がギュッと詰めこまれていた。

何かに似ているなと思ったら、キャンピングカー。

子どもの頃、「ミンキーモモ」というアニメが好きだった。
主人公の女の子が、ステッキを振るといろんな職業の女の人になれるという魔法アニメ。
その設定も楽しかったのだけど、一番好きなのが、そこに出てくるキャンピングカーだった。

小さな空間に、必要最小限の素敵なモノたちが詰めこまれた居場所が、自分は好きなんだなぁと思う。