みっしり

『光の犬』を読み終わった。 帯にあった「読後、しばらく黙っていたくなる小説だ」という言葉そのままの、静謐な余韻が続いている。 大阪にParis hという大好きなパン屋があって、中でもドライフルーツやナッツが詰まっている系のパンが本当に美味しいのだけ…

珈琲と本があればよい

「静かな空間で珈琲の飲める喫茶室です」と書かれた黒板のある階段を上っていくと、ガラスをはめた小さな木製のドアがあって、そこを開けると挽きたての珈琲豆がふわっと鼻に飛び込んでくる。ここに来るのももう3回目になった。静かに考え事をしながら読む…

東風吹かば 匂いおこせよ

数年前に知ってから、一度訪れてみたかった羽根木の梅園へ。 公園に着くと、あたり一面、ふんわりとした梅の香りに包まれていた。ちょっとした食べ物もあって、取り損なったお昼をここで食べることに。 まだまだ寒い空気の中、豚汁でほっこり。桜よりも、梅…

大人と子どものにちようび

日曜日の昼下がり、同学年の子どもを持つ三家族のパーティー。一歳の子どもが一同に会せば、それはそれは賑やか。 そして、子どもたちの絡みが天国のような可愛さだった。私の子どもの頃の写真には、幼稚園や学校の行事を除けば、ほとんど全て自分の家族しか…

渦中にいながら気づいていたい

晴れた冬の日に、息子をベビーカーに乗せて。買い出し帰りの、ほんの数分の遠回り。 近所の公園のベンチに座って。私の好きな冬の低い日差しを浴びていたら、「幸せ」というのはたとえば今のこの時間のことだ、という気がした。渦中にいるときにはなかなか気…

つよいこグラスを買いました

コップを自分で持ちたがり始めた一歳の息子用に、以前友達に教えてもらった「つよいこグラス」を購入。敢えてガラスのコップを使わせることで、丁寧な物の扱い方を学ぶ、というコンセプトのよう。 ちょうど息子の手に収まるサイズ。270円。雑貨屋のスタンプ…

お呼びでない

ようやく行ってみた、GINZA SIX。 お決まりの、水玉カボチャ写真もばっちり。時間があまりなくて足早に回ったこともあるかもしれないけれど、 びっくりするほど、欲しいものがなかった。 立ち止まりたくなるお店がなかった。 お呼びでない客層ということなの…

東京砂漠のオアシス

有楽町、無印良品の木育ひろば。放牧された息子は「人をダメにするクッション」をだいぶ気に入って、誰もいないのをいいことにダイブしたりよじ登ったり。 おうちがもうちょっと広かったら、買ってあげたいんだけど...。この日は久しぶりに会う友達と、無印…

街の思い出

久々の有楽町。東京に来て最初の勤務先が有楽町沿線で、自宅も有楽町線と乗り換え一回の線だったから、有楽町にはよく来た。 「どさんこプラザ」をちょくちょく覗いてソフトクリームを食べたり、なんとなく無印に入って新商品が出ていないかパトロールしたり…

落ち着く日本家屋

友人に教えてもらった三鷹の「星と森と絵本の家」へ。古い日本家屋を利用した、子どものための施設。 だけど、大人の私がものすごく落ち着く建物だった。絵本をかじったり破ったりしてしまう息子にはまだ早いだろうと思っていたけど、 意外におもちゃっぽい…

夕暮れの丸の内

所用で丸の内へ。東京によく行き始めた十余年前からずっと工事中だった気がする駅前広場。 ようやく工事の覆いが取れたとニュースで知ってから、初めて見に行った。東京で好きな場所はいくつかあるけれど、ベスト3に入るのが東京駅から見た行幸通り。 夕暮れ…

ゆきのよる

東京の、四年ぶりの大雪。自転車なら10分足らずの道を、さすがに怖いから徒歩で、10㎏超えの息子を抱っこしたまま慎重に歩くこと30分。の、往復。 ベビーカーも使えない、荷物も両手が空くリュックで。その立場になるまで、雪の日に歩けない子どもを連れて出…

梅を待つ

息子が生まれて半年ほどした頃だったか、市の広報に、赤ちゃんの木の苗をもらえるというお知らせがあった。息子の生まれた頃に咲くキンモクセイ、 香りのいい月桂樹、 いろいろ迷った末、梅の木をもらうことにした。 幹が一番しっかりしていそうな苗をもらっ…

『光の犬』

数年前にあるブログで最初の作品『火山のふもとで』を知ってから、すっかり好きになった著者の新刊。前々作『沈むフランシス』で出てきた、北海道の架空の町「枝留(えだる)」がまた舞台になっていると知って、ゆっくり読みたいから、めったに買わない単行…

さす(刺す・差す)

「縫う」とも違う。 「編む」とも違う体験。しっくり来る言葉を探すなら、やはり「刺す」という動詞になる。「縫う」ことは、とじる(閉じる・綴じる)ことが主な目的だ。 刺繍はもっと、絵を描くことに近い。 なくても困らないけど、生きていけるけど、ある…

お味のほどは

先週通りかかって気になったパン屋に入る。パン屋の店構えが好きだ。 個人経営の、一点物感のあるお店ほど、店構えがいい。一番好きな、ドライフルーツ系のパンを2つ、買って帰った。 おいしいパンがあると、朝が幸せ。

手習い初め

新しい習い事を始めた。...と言っても、たったのひと月半。 それでも、自分のために定期的にどこかに通う時間は、久しぶりにワクワクする。大人になっての習い事は、純粋に自分の好きなことをできるのがいい。 急いで上手にならなくていいところがいい。 知…

カフェ初め

ビルの三階にひっそりとあるカフェへ。店主らしき女性がひとり。 支払いの際ふと見たら、女性の横に小学生の男の子がふてくされたような顔で待っていた。 思わず“可愛い”って言いそうになった。 言えばよかった。あの子はたぶん、お母さんの手が空いて、束の…

ゆく年くる年

新春、都庁パスポートセンターへ。入り口を入った瞬間ものすごい行列が見えて、さすがに出直そうかとひるんだ。 しかし、よく見たらそれは申請の列。 受け取り日だった私は、まったく並ぶことなく、ものの5分で新しいパスポートを手に入れたのだった。混み具…

新幹線の車窓から

東京駅を出てすぐの、有楽町が見えるこの風景が好き。

オーブンレンジが壊れた

息子を連れて、近所の家電量販店へ。突然壊れた、しかも使用頻度が高い家電製品の買い換えって、急に膨大な知識と選択を迫られるという点でストレスフルなイベントだ。 こういうとき、率先してネットで調べてどんどん絞り込んでいってくれる夫は、本当に助か…

一緒に暮らす

珍しく連休だった夫と、家のことをいろいろと済ませた一日の終わり。ベランダに物を置きに行った夫が「夕焼けがすごいよ」と言うので、ケータイを持って外へ出た。日中家にいない夫は、ベランダからの夕陽を、たぶん数えるほどしか見たことがない。 この日は…

リピートの予感

少し前に目をつけたカフェを訪れるチャンスが到来。 ひっそりと2階に佇むそのお店は、私が思うリピートの条件、すなわち「次に来たときに座りたいと思える席が複数あること」をばっちり満たしていた。 この日は窓際の、おそらく一番座りたいと思える席を偶然…

知っていた場所

夫と表参道で待ち合わせ。 息子と3人でランチの後、夫が国立新美術館に行きたいと言うので、腹ごなしがてら乃木坂まで歩くことにした。東京都心の知らない道を歩くことが、だんだん趣味のようになってきた。 地下鉄に乗ってしまえば見ることのない風景。青…

なんとなく苦手

月に一度のお楽しみランチ。この後、一時保育のお迎えへ。この日は保育の途中でじんましんが出たとのことで説明を受けたんだけど、なんだか引っかかる言い方の保育士さんだった。「お母さん、これ見ていただいたら分かるんですけど...」と息子の顔を見せ、確…

ぱかぱか

ジャケ買いワイン。ものすごく安い割に、意外とおいしい。 調べたら、そういう理由でけっこう人気のワインみたい。しかしまぁ、初めてアルパカに出くわした人類は、驚いただろうなぁ。 刈られてない、伸び放題のアルパカ。

冬派と夏派

寒い季節に温かいものを食べながら、外の世界を眺めている。 幸せを一番感じる時かもしれない。人間は冬派と夏派に分かれるなぁと思う。 北国派と南国派と言ってもいいかもしれない。昔、「人間には海んちゅと山んちゅがいるんだよ」と教えてくれた人がいた…

家族の風景

二十代の頃からの後輩が、夏に三人目の子どもを産んだので会いに行った。久しぶりの赤ちゃんを堪能。 一年前は息子もこんなに小さかったんだ。 赤ちゃんは柔らかくてあたたかくて少し湿っていて、そしてとてもいい匂いがした。昼過ぎに上のお姉ちゃん二人が…

小春日和の

紅葉散歩。 井の頭公園は、秋が一番美しい。

誰かの家の食卓

スーパーの鮮魚コーナーを歩いていたら、30㎝ぐらいある大きな白身の魚が安く売られているのを発見した。 これは何とかして使いたいなぁといろいろ思案し、スマホで調べたらオーブンで料理できそうなことが分かったため、近くにいた店員さんに渡してバックヤ…