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母ひとり子ひとり

息子を初めての一時保育に連れていく。 4月からの本格利用に備えて、二時間だけのおためし利用。母は近くのカフェで一人時間を満喫するのであった。

そこに写っているものは

春の夕暮れ。 久しぶりにフィルムカメラを持ち出して。あと3枚で終わると思っていたフィルムは、どうやら24枚ではなく36枚撮りだったようで、結局現像するのはまた次の機会になった。現像したとき一枚目に写っている写真を見るのは、いつも一番わくわくする…

世界のふち

赤子の爪は毎日伸びる。生まれたばかりのとき、夫と私のどちらにも似ていないと思った華奢な細長い指は、 あっというまにプクプクになって、だんだん私の小さいときのようになってきた。 おさなごの指を押さえてこの淡き小さき世界のふち切り落とす (俵万智)

ホワッチュアネイム?

夫が休みの週末。 赤子を連れて、夕方から近所をお散歩。「モクレン」と「コブシ」の見分け方がよくわからない。 花びらがチューリップみたいに全部上を向いている、ハクモクレンだけは分かるようになった。あと十日もすれば、サクラが咲き始める。

春を告げる木

夫と出会った頃の、思い出の木。あれから毎年、一緒に見ている。

旅の相性

JALの「どこかにマイル」で青森に行ってきた姉から、りんごのお土産三昧。子どもが大きくなった今になって初めての一人旅だった、というのを聞いて、 そうか、確かにかつて、旅行は人と行くものだったなぁと思い出す。長かった一人の期間、 国内は北海道から…

冬の終わりに

5ヶ月になったばかりの息子を連れて、冬の終わりの公園を抜けていく。「夏の終わり」や「秋の終わり」はよく意識されるけれど、 冬の終わりと春の終わりは、春や夏の始まりに吸収されてしまう。人は、より暖かい季節を求めているということなのか。

軸足は多い方がいい

先日連絡先を交換したママたちと、初めての子連れランチ。微妙に降りそうなお天気の中、 たまたま前から行ってみたかったタイカフェへ。4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、偶然みんな男の子。 一人のママとは産んだ病院が同じだったことも分かって、ひとしきり出産話に花…

Airport

IKEAレストランの空間が好きだ。どこか、空港に似ている。 窓の外には滑走路が見えそうな気がする。

遠ざかる故郷の空

壊れかけのradioならぬ、壊れかけのうちの掃除機。 20年前、一人暮らしの若者を席巻したおしゃれ家電の走り。 どうやら息子は掃除機の音が好きらしい。 ぐずっていても掃除機をかけ始めたら泣き止むし、そのまま寝てしまったことまである。 最初は恐る恐る機…

機嫌の良い人々

知り合いの写真展へ。平日が定休の夫と、週末にお出かけできるのはすごく嬉しい。ギャラリー近くの、気になっていた大衆割烹で遅めのランチ。 運良く端っこの席が空いていて、ベビーカーのまま入ることができた。夫は熱燗と大盛り海鮮丼。 私も飲みたかった…

小さい人の力

あることで、このところずっと胸に重たい石を抱えていた。その日が来るまでは、不安だけれど自分ではどうしようもできない日々。「考えないで過ごす」ということが大の苦手だったけれど、 子どもの前で暗い顔をしているのはよくないと、今回初めて「考えない…

NEW WORLD

息子は少し大きくなり、外の世界にも少しずつ興味を示し始めた。新生児からしばらくの間は、外に連れて行っても寝てしまうだけだったから意味がないような気がしたけれど、 今は時によって人に興味も示すし、周りの音に耳を澄ませている様子もある。子育て広…

初梅

梅の美しい季節。桜より梅見が好きなのは、 赤い毛氈の敷かれたお茶席や、甘酒の匂いや、いかにもといった感じでスピーカーから流れてくる琴の音に、 普段控えめな人が浮かれたような可愛らしさを感じるからかもしれない。今年の梅は、赤子にとって初めての…

寄らば大樹の蔭

大きいもののいいところは、 一部で何かが起こっても、それが全体のシステムにすぐ致命的に影響することがなく、バランスを保ちながら緩やかに変化していけることだ。「緩やかに」というのは、生命にとってとても大事なことだ。 咄嗟の、一瞬のことで命が失…

一年後の春

去年の梅の季節。 同じ場所を、夫と通って写真を撮った。 初めての妊娠を確認しに、初めて産科へ行った日のことだった。 同じように晴れていて、私は花粉症で鼻がむずむずで、妊娠初期のせいもあったのだろう、とても眠かった。 幸せな気持ちと無事確認され…

渦巻きのお菓子

春に引っ越してしまう友達が、4ヶ月の息子に会いに来てくれた。 引っ越し先の銘菓を持って。単身東京に来てもうすぐ6年。 会える距離に親しい友達がいてくれることは、いなくなると分かってから、心強かったのだと知った。変わらないものなど何もない。

camera eyes

子どもの頃から、フェンスを見るとやってしまう遊び。フェンスに顔をくっつけるようにして顔を遠ざけたり近づけたりしていると、 ピントがフェンスの向こうの景色に合ったり、フェンス自体に合ったりする。その、切り替わる瞬間の、目の眩むような感覚が好き…

なにがし文具店

子どもの頃、文具店が好きだった。 雑貨屋が好きな大人は、きっと子どもの頃文具店が好きだったと思う。一番よく通った近所の文具店は、とにかく落ち着かない店だった。 いま思うと子どもの万引きを警戒していたのだろう。 お店に入ると「ピロピロピロ~ン」…

a possible “I”

益田ミリの本が読みたくて。この作品の主人公は、35歳独身・彼氏なしのすーちゃん。 老後に不安を抱きながら、カフェ店長として楽しく働いている。そのままずっとすーちゃんの話かと思っていたらそうではなく、 すーちゃんの周りの、それぞれの事情を抱えた…

パンとスープがあれば

左手で赤子を支えながら、右手だけで食べられるメニューは限られている。 これならなんとか。二人で外食できるようになったら、子育ては大分楽しくなるだろうなぁ。

良きカレーの印

辛くないのに汗が噴き出る。 是れ良きカレーの印なり。

表参道

髪の毛を切りに表参道へ。産後初めての一人外出もやっぱり美容院だった。 そういうママは多いのだろう。 髪の毛が伸び放題だと、外出するのが億劫になる。 だから、産後初の美容院はいわば「これから外出するための外出」なのだった。晴れた日の気分の良さで…