都心の職場に勤めていたときに毎日乗っていた路線に、久しぶりに乗った。
あまりなじみのない場所で降りて、行きたかったカフェでホッとひといき。
その頃のいろいろなことを思い出す。
疲れて座りたい帰り道も、ぎゅうぎゅうに混み合っていたこと。
最後の1,2か月ほどは、ちょうど妊娠が分かって、赤ちゃんマークをつけていたからよく席を譲ってもらったこと。
一歳になったばかりの息子も、あと二、三年したら幼稚園なり保育園なり、必ず「社会」に出ていく。
ずぅっと手元に置いておくわけにはいかない。
そうしたら私はまた働き始めるだろうか。
子どもが自分の手元にいてくれるのなんて、本当に、ほんのちょっぴりなんだな。
そう思うと泣きそうになる。
まだまだ小さな赤ちゃんでいてほしい。