珈琲と本があればよい

「静かな空間で珈琲の飲める喫茶室です」と書かれた黒板のある階段を上っていくと、ガラスをはめた小さな木製のドアがあって、そこを開けると挽きたての珈琲豆がふわっと鼻に飛び込んでくる。

ここに来るのももう3回目になった。

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静かに考え事をしながら読む本に、とてもしっくりくる場所。

数ページ読んでは、大事なところを手帳にメモする。
時折窓の外を見ると、風で木の葉が揺れているのが見えて、あぁ寒そう...と思う。
また数ページ読んで、スマホで気になる点を検索して調べ、ついでにSNSを見たりして、だいぶ冷めてしまった珈琲を飲む。

気づいたら二時間近く経っていた。