逗子の一軒家

築50年は超えるだろう夫友達の一軒家は、入り組んだ細い小道の奥にあった。

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なんとも懐かしい、湿気を吸った柱の匂い。
蚊取り線香に扇風機の風、差し込んで回す錠前のついた木枠の掃き出し窓。
昭和にタイムスリップしたようなおうちで、夏の名残のバーベキューをした。

港近くの魚屋で買った鯛を使ったアヒージョに、さざえの壷焼き。
有名なパン屋さんで予約しておいてくれたフランスパンを、炭火で炙って、パリッふわっのパンにアヒージョを載せて食べる。

冷蔵庫から出てきたビールはなんとも絶妙な冷え具合で、思わず「これめっちゃ冷えてておいしい!」と言うと、実はそれが今の冷蔵庫にする決め手になったのだと教えてくれた。
何でも、マイナス3度チルドルームがあって、店員さんの「食材もいいんですけど、実はビール冷やすのにちょうどいい温度で、凍る寸前の冷え具合なんですよね」という一言で即決したのだそう。

「ビールはのど越しと冷え具合が命」という夫友達の持論に、思わず大きく頷いてしまった。

冷えっ冷えのスーパードライ、ごちそうさま。