大晦日、海を渡る

関西から愛知・静岡方面へ向かうのに、通常は名古屋を経由するルートを使うと思う。
だけど、実は伊勢湾をフェリーで渡るというマイナーなルートがあって、
それを思いついたとき、パズルの最後のピースをはめるように、帰省を兼ねた今回の旅の行程が完成したのだった。

夫も私も、目的地から目的地への移動を、単なる手段ではなく、旅のひとつの目的として楽しみたいタイプ。
伊勢湾フェリーを使うルートは、フェリー好きの夫の満足度も高いし、フェリー乗り場すぐ近くの鳥羽水族館を目的地のひとつに加えることもできるし、さらには奈良→三重という秘境的雰囲気のある鉄道ルートも堪能できるし、いいことづくめなのだった。
もちろん、2歳児を連れての長~い移動ルートはなかなか大変ではあったけれど。

そんなわけで、大晦日鳥羽水族館

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最後に来た七年前はまだ雄も生きていたジュゴン
いつのまにか雌ひとりになって、ちょっぴり淋しい水槽だった。
だけど相変わらず、もきゅもきゅ草を食べる口は可愛かった。

そして、伊勢だけに(?)水槽に溢れかえる伊勢海老。

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一匹二匹だと「美味しそう」なんだけど、さすがにここまで数がいて動いていると、「虫」感があってゾワゾワ。
息子に至っては、この水槽を見た瞬間「や!いや!!」と、覚えたての拒否の言葉を連発してぶんぶん首を振り、水槽から必死で遠ざかろうとしていた。

水族館を楽しんだ後は、この日最後のアトラクション、伊勢湾フェリーへ。

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昭和感溢れるターミナルの待合室で、のんびりと出航を待つ平成最後の大晦日