待っていた服

夏に注文してからずっと待っていた、atlier naruseのフォーマル服がついに届いた。
サイズが合うかドキドキしながら着てみたら、ちゃんと予想通りだったのでホッ。

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フォーマルだけど、背中のボタンとか袖口とか、細部が可愛いデザイン。
黒なので、冠婚葬祭全てに使える予定。

一年ほど前にある人の訃報に接したとき、いますぐ着られる喪服がないことを改めて思った。
一着持っているブラックフォーマルは、20代前半に親に買ってもらったもの。
たぶん一度か二度しか着ていない。
いま思えば、それならレンタルで十分だった。
モノもいいのにデザインやサイズは20代なので、完全にタンスの肥やし化していて、とても残念に思っていた。

喪服が本当に必要になってくるのは40代以降。
その頃を見越して、形やサイズにゆとりのあるフォーマルを買っておけばよかったと思ったのは後の祭りで、
妊娠中に義父が亡くなったときも、義母の喪服を借りて何とかしのいで、それ以来ずっと喪服のことが気になっていたのだった。

デパートにもちょくちょく見に行ったけれど、かなり高い割に大したデザインとも思えなくて、どうも決断できず。

そんなときに、気になっていたatlier naruseから黒のフォーマル服が受注販売されると知って、「これだ!」と思ったのだった。
安くはないけれど、デパートでありきたりのものを買うことを思えば、高くはないと思えるお値段。
しかも、アクセサリーをつければ幼稚園の入園卒園、小学校の入学にも使えるシンプルなデザイン。
喪服としてだけじゃなく、そういう明るいシーンに使えるというのも、なんだかホッとするというか、新しい服を買うモチベーションが上がる気がした。

すぐには届かない、半年待たなければならないというのも、普段の服を買うのとは違う特別感があって、意外によかった。
待っている間に、いい買い物をしたな...という気持ちが熟成されていく感じがして。

早く着てみたいけど、
願わくば、最初に腕を通すのはおめでたい場面でありますように。