神経衰弱する息子

息子がある程度の年齢になったら買おう、と楽しみにしていた「メモリーカード」。
トランプの神経衰弱みたいな遊び方をする、絵だけのカードだ。

本当は、何年か前marimekkoで見たメモリーカードの絵柄が可愛くてずっと欲しかったのだけど、そこそこのお値段がしたので当時は見送って、またそのときが来たら絶対これを買おう!と思っていた。
しかし、いざそのときが来て探し始めたら、なんとmarimekkoメモリーカードはもう廃盤になっていたのだった!
本国フィンランドになら残っているかもと、昨年フィンランドに旅行した姉に現地でも探してもらったのだけれど、残念ながらもう見つからなかった。

そこからメモリーカード難民と化した(←大げさ)私は、ありそうな雑貨屋(FlyingTigerとか)をちょくちょくパトロールしていたのだけど、これという絵柄のものがなく。
そうこうするうち、雨続きでいよいよおうち遊びのバリエーションが必要になってきたので、普通にネットで調べてみたら、けっこうメジャーに出てきたのが、絵柄が抜群に可愛い「五味太郎どうぶつメモリーカード」だった。

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そういえば、同じ五味太郎のカードシリーズで、文字が入った「しりとりカード」というのを、もう十年以上前に甥っこにあげたことがあったのを思い出した。
けっこう好きだったのに、その遊びのことをすっかり忘れていた。
育児って、こういう「忘れていたことを思い出してもう一度体験し直せる」ようなところがある。
それはけっこう幸せな体験だ。
甥っこは息子と十歳以上離れているので、私にとって息子を育てるのは、だいぶ年が離れて産まれた第二子をもう一回楽しみながら育ててるみたいなところがあって(もちろん、一緒に遊ぶ係だけだった甥っこの時よりだいぶ大変だけど!)、あぁそうだった、そうだったと、ひとつひとつ味わいながら体験し直しているのだった。

さて、息子のメモリーカード
全部で33組もあって、いろんな動物の絵が描いてあるから、息子もまずはその絵が見たいだろうと思って、じっくり絵を見せてあげることに。
ただし一度に全部見せるとたくさんありすぎて混乱しそうなので(行方不明にもなりかねないし)、半分だけ見せることにした。

新しいおもちゃにワクワクの息子は、私が一枚ずつ渡してあげたカードを、横一列に並べ始めた。
へ~、そうするんだ...と思いながら見守る。

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次に、「同じものを一組にする」が理解できるように、残しておいたペアの片方を渡していく。
「同じ動物はどこにいる?」と聞くと、嬉しそうに「えっと~...」と探す息子。
見つけたら、最初はそのへんにポンとカードを置いて次のカード!という感じになったけれど、
「こうやって並べて置いてね」と2つほど例を見せてみたら、あとはちゃんと上下に並べて置けるようになった。

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「同じものを一組にする」を2回やったところで、ふと気づく。
そうか、神経衰弱だとカードを裏返して置くから、「場所だけで覚えておく」「めくって絵柄を確かめる」という工程が必要なのか。

ということで、カードを3枚に絞って、その練習もしてみることに。

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息子に3枚選ばせたら、なんか地味で区別つきにくい絵柄を3枚選んだけど、まぁいいか...とそのままにして、絵をゆっくり見せてから、カードを裏返した。
そしてこちらの持っているペアの片方を見せ、「これはどこにいたかな?」と尋ねると、手当たり次第に全部めくっていく息子。
まぁなんとかペアリングができた。

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2回やってみたところで、なんとなく息子の落ち着きがなくなってきた。
「◯◯ちゃん、ちゅかれた...」と言われて、ハッとする私。
そっかー、確かに初めてにしては情報量多かったよね...と反省して、ひとまずカード遊びは終わりとなった。
道のりはまだまだ遠そう。

それにしても、自分で「疲れてる」ということが分かって、かつちゃんと大人に言えるのは、息子のえらいところだな~と思う(←親バカ)。
まぁ単に、すぐ疲れたと休憩する私の真似をしている可能性が大だけど(笑)

そんなわけで、神経衰弱に行き着くまでに、すでに神経衰弱した息子なのだった。