洗濯物を干しに出たら、すっかり秋空だった。
気温は高いけれど、もう夏の湿気はない。
ようやく私の季節到来。
6月から組まれていた足場が8月末にやっと外れ、視界を遮るものがなくなったベランダから、今度は向かいの棟の工事を眺める日々となった。
雨の筋がシミになっているのが遠目にも見えた外壁が、きれいになって現れるのを見るのが楽しみ。
足場が外れて唯一困っているのが、廊下のセミ。
木が多い今の家の敷地は、夏の夕方になるとセミがあちこちに転がっている。
夫によると、外した足場の網カバーには、セミの脱け殻がたくさん絡まっていたそうな。
今年はもう全盛期は過ぎたけれど、来年以降、セミとの戦いに本気で挑まなければならないのが今から怖い。