沖縄旅行記①(一日目 前半)

結婚記念日と、その三日後にある息子誕生日のお祝いとして、夫がサプライズ企画してくれた旅行。
今年は息子が国内線無料最後の年ということで、飛行機旅となった。

数日前に発生した超大型台風19号の進路を見やりつつ、出発。
二泊三日をフルに使うため、夜中に起きて、まだ暗いうちに始発のリムジンバスで空港へ向かう。
前日は調整のためだいぶ早く寝たりして、時差のある海外に行く気分。

始発の空港行きバスは、まだ電車が動いていない時間ということもあってか、平日なのにほとんど満席だった。
空港にはさらに多くの人。
荷物を預けてセキュリティチェックを抜けた6時頃には、すっかり夜も明けていた。

まずは羽田から那覇まで、二時間半の旅。
沖縄の海の色が見えてきた。

那覇から目的地まではプロペラ機。
乗り換えはバスで移動するのだけれど、バスがしばらく停止しているなと思っていたら、上空から耳をつんざくような爆音が聞こえてきた。
びっくりして見上げると、戦闘機がバスのすぐ上を飛び立っていく。
続けてまたものすごい爆音。また同じ戦闘機。
また爆音。戦闘機。
計4台が飛び立ってから、バスはゆっくりとまた動き出した。

ここが沖縄であることを、改めて思い知らされた瞬間だった。
沖縄の人は、毎日こんな耳をつんざくような音と、すぐ上空を飛ぶ戦闘機、しかも時々本当に落ちてくる戦闘機が、日常なのだと。
プロペラ機が滑走路に向かう間も、陸海空の自衛隊機が順々に見えてくる中を進んでいくのだった。

プロペラ機は思ったほど揺れなくて、快晴の空の上を飛ぶこと30分。
着いた先は、泡盛「久米仙」で有名な久米島。(両手の影ははしゃぐ息子。)

二泊三日、夫と「どっちがいつ運転するか」の仁義なき戦い(嘘)の末、初日の飲酒を勝ち取った私は、早速真昼の生オリオンをいただいたのだった。

まだまだ暑い中のこの一杯。
たまらんね~!