妊娠・出産

近づく卒乳

次男の離乳食も完了食と呼ばれる段階になり、栄養のほとんどは母乳やミルクではなく、食事から摂るようになった。 母乳は夜中に起きて泣いたときや、日中眠くてぐずっているときのみになり、気づけば丸一日以上あげない日も出てくるようになった。 次男自身…

ある戌の日に

妊娠中に夫が買ってきた安産御守を返しがてら、神社に御礼参りへ行ってきた。夫は私が知らないうちに行っていたから、私がこの神社に来るのは初めて。 意外に人が多くいるなと思ったら、たまたまその日は戌の日だった。 妊婦さんとその夫、そしてどちらかの…

Happy first birthday

真夏の出産から、一年が経った。丑三つ時に陣痛が来たあの日のこと、まだまだ鮮明に覚えている。 coffeesofa.hatenablog.com初めての出産よりも、二人目の出産の方がより詳しく覚えているのは、直近の記憶だからというばかりでもない気がしている。 一人目の…

夫の見たヴィジョン

うちの夫はいわゆるリアリストで、「実体のあるもの」に関心があるタイプだ。 普段はITとか経済とか何かの技術とかの話が多く、本も実用書とかビジネス書ばかり読んでいる。 スピリチュアルとか精神世界とか夢のお告げとか、そういう世界とはかなり縁遠いと…

三人家族だった頃

しばらくぶりの産後ケアステイ。あるとき、ふと思いついた。 ケア施設で赤ちゃんを見てもらっている間、夫と息子に近くに来てもらったら、三人で食事ができるじゃないか!と。「ママまたおとまりなの?」と少しさびしそうにしていた息子に、一緒にごはんを食…

普遍を写す

何年ぶりかに写真集を買った。 川内倫子さんの『as it is』。 彼女自身の出産から三年間の写真で構成された、川内倫子最新の写真集だ。見ていると、不思議なことに、写っている赤ちゃんが自分の子どもに見えてくる。 私の産んだあの赤ちゃんと、あのときの私…

産後ケア お泊まり編

産後ケア、三度のデイサービスを経て、いよいよ初のお泊まりへ。宿泊は朝から翌朝までの丸一日。 デイサービスとは別の場所にあって、広めのお風呂があるのがここの特徴。 他はあまり大きな違いはなくて、外出が夜も一時間OKなのと、簡単な朝ごはんが出るこ…

未知なる世界、母乳育児

「多くの人が通る道なのに、実は当事者になるまでほとんどその内実を知らない」世界というのがある。 結婚式とか、妊娠出産とか、保育所への入所とか、親の介護とか、お葬式とかがそれだ。 私にとって「母乳育児」というのもそうだったのだと気づいたのは、…

産後ケアに行ってきた

一人目を産んだ四年前にはほとんど聞いたこともなかった「産後ケア」。 自治体が推進している事業で、産後うつなどの予防のため、専門の施設で赤ちゃんのお世話をしてもらいながら、産後のママが心身を休められるというもの。 宿泊型だったりデイサービス型…

スーパーエンターテイメント

晴れた秋の日、お気に入りのスーパーを目的地に、産後初めて自転車に乗ってみることにした。一人目のときは自転車生活ではなかったからあまりよく考えなかったけれど、産後はしばらく自転車に乗るのは控えた方がいいらしい。 会陰の傷が痛んだり、子宮に負担…

産後の日々の記録

中秋の名月。この一週間で、ようやく少し台所に立てるようになってきた。 これまでは「ちょっとでも暇があれば横になりたい」だったのが「一品だけ何か作ろう」と思える気持ちが出てきた。 まだまだ凝ったものは無理で、豚汁みたいな、具材を切ってひとつの…

出産ふりかえり 産後5日(退院)

退院の日。 外は朝から快晴で、気温を確かめるために窓を細く開けたら、開けた途端ムワッとした熱気が入ってくるほどの猛暑だった。最後の朝ごはん。 入院したその日の朝ごはんから病院で食べたから、五泊六日の入院で、おやつも入れて21食を食べたことにな…

出産ふりかえり 産後4日(お祝い膳)

産後4日目は退院前日。 この日は入院中最も忙しい日で、退院前の母体診察やら退院後の生活指導、赤子の健康状態チェックやら何やらがあり、夕食にはお祝い膳が出される。 赤子の黄疸治療は無事に進んで、母子同時に退院できそうな見通しとなった。今回の出産…

出産ふりかえり 産後2日・3日(搾乳の日々)

産後2日目の昼ごはんは、入院中で(お祝い膳を除いて)一番美味しかった韓国ごはん。その日の夕方、赤ちゃんが黄疸で入院治療することになった。 直接授乳できないので、母乳の分泌を維持するため、3時間ごとに搾乳して入院病棟に届けなければならない。 一…

100年ぶりに外に出た

やっと、産後1ヶ月。 夫の「ちょっと一人で出てきたら」という計らいもあり、試しに一人ランチに行ってみることにした。試しに、というのは、一人で外出 vs 授乳の時間や昼間の睡眠時間確保と、どちらが楽になるのか分からないから。 2,3時間おきに授乳しな…

9月の空、朝のルーティーン

真夏の盛りの出産から4週間が経った。 あんなにあんなに暑かった日々もいつのまにか牙を抜かれて、雲が秋の形になった。寝たのか寝ていないのか分からない3時間毎授乳の夜を経て、毎朝6時に起きる。 3時間毎とはよく言うけれど、ミルクや搾乳を足すときはゲ…

出産ふりかえり 産後0日(お産のあと)

無痛分娩でない普通の分娩は今回が初めてだったけれど、本格的に陣痛の波が来たとき、正直「しまった、今回も無痛にすれば良かった...」と後悔していた。子どもの頃のある経験を思い出す。 遊園地でジェットコースター好きの姉と父に「ここのは怖くないから…

出産ふりかえり 産後0日(お産まで)

最後の検診が終わった日の夜のこと。ぐっすり寝ていた丑三つ時に、お腹の違和感で目が覚めた。 陣痛かどうか分からなかったけれど、とりあえず妊娠出産アプリの「陣痛カウンター」に記録。 次にまた来たら時間間隔を確認しようと思っているうちに寝てしまっ…

ゆっくりと動き出す日々

幼稚園の二学期が始まった。 家から5分の園バスのバス停まで、初めての赤子連れで外出。 あんなに猛暑だった8月がいつしか終わって、気温がだいぶ和らいでいる。 気がついたら、家の外に出るのは退院の日以来、約二週間ぶりだった。一学期はコロナ対策でバ…

長かった8月が終わる

退院後、姉が手伝いに来てくれた2,3日を経て、家族4人の生活が始まって一週間。 毎日毎日、本当にその日のことだけしか考えられない、その日暮らしの生活でなんとか一週間が過ぎた。食事は、冷凍食品、出産前に買っておいたホットクック(先に買っておいて本…

成就

独身時代に旅行した長野の松本で見かけて、その可愛さに思わず買った「松本だるま」。 眉毛とほっぺ(頬ひげ?)が特徴の、とても可愛い顔をしている。結婚してしばらくして、初めての子どもが産まれた後、ふと思いついて片目を入れた。 もう片方の目は、も…

Welcome to the new world!

予定日を一週間近く過ぎた最後の検診の日になっても、まだ出てくる気配のなかった我が子。 その夜陣痛が来て、来たと思ったら既に5分間隔を切っていて、病院に着いたら一時間強のスピード出産だった。 本当にギリギリまでお腹にいる子だった(笑)新しい世界へ…

検診ラスト

昨日の夕暮れ。東の空はピンクで、西の空は水色だった。最後の妊婦検診が終わって、このまま陣痛が来なければ、来週には計画入院となった。 陣痛は来ないけど、赤ちゃんは元気で、子宮口も順調に開いてきている様子。息子と同い年のお友達のママが、タイムリ…

ひとりっこ時代最後のデート?

絶対に予定日より早く産まれるだろうと思っていた二人目だけれど、一向に出てくる気配がない。 正確に言うと、出てくる兆候はそこそこあるのに陣痛が来ない。予定日前の2,3日、夫が休めないので義母に来てもらうことになっていた。 その頃にはもう私は入院し…

こども服の魔力

とうとう梅雨が明けた。 本当に久しぶりに見た、文句なしの太陽。夏の陽射し。出産までにもう間に合わないかと思った産着の水通しを、午前中からせっせとした。 一人目の肌着で十分かとも思ったけれど、やっぱり秋生まれの肌着は少し分厚くて、何枚か真夏用…

まだ産まれない

予定日まで二週間を切ったけれど、産まれる気配はまだない。 というか、お腹は十分に重いし苦しいし、しょっちゅう下腹を押されてウッとなるので、自分では産まれそうな気がしているのだけれど、検診によるとまだそこまで迫ってはいない様子。一人目のときは…

産前産後シフト

妊婦生活もいよいよ正産期(いつ産まれてもいい時期)に入った。 お産に上の子を連れて行けない病院なので、いつ来るか分からない陣痛に備え、息子を一人で見る時間がないように組んだ緻密な産前産後シフトがついに始まった。幼稚園の預かり保育(平日)、自…

可愛い布だとやる気が出る

裁縫道具が収まったところで、急ぎ作りたかったものがあった。ひとつは、息子のランチョンマット。 コロナ対策で幼稚園のランチタイムにアクリル板を使用することになったということで、もともと作っておいたものに加え、アクリル板に干渉しないよう、少し小…

凄腕の助手が来た

妊娠9ヶ月に入ったあたりから、夕飯作りが本気で大変になってきた。 とにかく、しばらく立ったままでいるとお腹が張ってくる。 お腹が張ったときは安静にして休む、というのが一番の対処方法なのでそうするのだけれど、5分立っては10分休む、みたいなことを…

母子手帳カバー

妊婦検診に毎回持っていく母子手帳。 産まれた後は、母子手帳に加えていくつかの病院の診察券、乳幼児医療証、お薬手帳、定期検診のお約束表などなど、一人の子どもに対してたくさんの医療関係のものを持ち歩かなくてはいけなくなる。それらをひとつにまとめ…