世界のふち

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赤子の爪は毎日伸びる。

生まれたばかりのとき、夫と私のどちらにも似ていないと思った華奢な細長い指は、
あっというまにプクプクになって、だんだん私の小さいときのようになってきた。


おさなごの指を押さえてこの淡き小さき世界のふち切り落とす  (俵万智)