知っていた場所

夫と表参道で待ち合わせ。
息子と3人でランチの後、夫が国立新美術館に行きたいと言うので、腹ごなしがてら乃木坂まで歩くことにした。

東京都心の知らない道を歩くことが、だんだん趣味のようになってきた。
地下鉄に乗ってしまえば見ることのない風景。

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青山墓地の中を初めて通った。
後ろに六本木ヒルズが見える。
これだけ広大な霊園が、いつどんな経緯で作られて、そして周りがどんな風に変わって行ったのか、とても知りたくなってきた。

夫&息子と国立新美術館前で別れた後、次の用事までに時間があったので、また知らない道を歩いてみることにした。
行ったことのない外苑前の銀杏並木を目的地に据え、乃木坂から青山一丁目へとてくてく歩く。

途中何本か小道があって、そこには一軒家がまだたくさん残っていたり、都営の集合住宅がひっそりと佇んでいたりするのだった。

そして外苑前へ到着。

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ここでやっと思い出した。
私はここに来たことがあった。

数えてみたら七年前。
まだ東京に住むなんて思いもよらなかった頃。
一眼レフを買って間もない頃で、東京出張の合間に、有名だと聞いた銀杏並木を撮りに行ったのだった。
あれはここだったのだ。

その街をよく知らない頃に出会った風景が、何年か後に「ここだったのか」とつながる、たまらなく好きな瞬間。