一緒に暮らす

珍しく連休だった夫と、家のことをいろいろと済ませた一日の終わり。

ベランダに物を置きに行った夫が「夕焼けがすごいよ」と言うので、ケータイを持って外へ出た。

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日中家にいない夫は、ベランダからの夕陽を、たぶん数えるほどしか見たことがない。


この日はもうすぐ歩き始めそうな息子のために、部屋の模様替えに半分ほど着手した。
それに伴って必要になった目隠しの布を、夫がいるうちにやってしまおうと、ミシンで作成。

夕方のTVニュースを聞きながら、
夫に遊んでもらってご機嫌ハイテンションな息子の声。
その中でチクチクまち針を差していたら、ふと「あ、これは描いていた未来だ」と思った。

独身の頃は、相手と会うのは「デート」であって、家事をしながら会っていることはほとんどない。
だけど結婚は、家事をしたりごはんを食べたりする、その「生活」の中に相手がいるから、休日に家のこととデートがいっぺんにできていいな、と思っていたのだった。かつて。

誰かと一緒に暮らせる時間は、人生の中で思いの外少ない。
晩婚でよかったことのひとつは、そのことをしばしば思い出せること。