母は急ぐ

やむを得ない用事で、息子を急に預けなければならなくなった。

急だったので預け先が見つかるか分からなかったのだけれど、なんとかファミリーサポートの人が見つかって、三時間ほど家で見ていてもらうことに。

外で見ていてもらうことはあったけれど、家でというのは初めて。
ファミリーサポートの人はもちろん、きちんと研修を受けているから安心なのだけど、
知らない人と急に二人きりになって不安げな息子が心配で、出先から二度、様子見の電話をかけてみた。

一度目の電話では「ちょうど今寝ました」とのこと。
「何度か『ねんねする?』って聞いたら『ううん』って首を振って遊んでたんですが、さっき眠そうだったのでまた『ねんねする?』って聞いたら、『うん』って言って、ベッドに行きました」と詳しく報告してくれた。

知らない人にもちゃんと意思表示してて、息子えらい!
思わず目頭がじーんとした。

予定より少し早くなった帰り道。
いつもより急ぐ気持ちでバスの車窓を眺めていた。
早く、早く、息子に会いたい。

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