東京カレンダーな人々

夫に子どもを任せて、半日の自由時間。
ふと思い立って、以前働いていた場所の近くにある、焼き魚のおいしいお店に行ってみることにした。

ちょうどお昼時で、並ぶこと約15分。
並んでいる間に店員さんが注文を取りにやってくる。
味噌焼きもおいしいけど、魚は塩焼きが一番好きなので、ちょうどあった旬の秋刀魚と黒ムツに決定。
炭火で焼く魚の匂いが店内に充満して、それはそれは食欲をそそられる。

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ここはごはんに加え、大根おろしがおかわり自由というかなり嬉しいシステム。
正直、ごはんと大根おろしだけでも十分満足できるぐらいおいしいのだけど、そこにメインの焼き魚が加わったらもう最高だ。
何年かぶりの、懐かしい味を堪能した。

ちなみにここは相席制をとっていて、今回は、四人がけのテーブルに私とカップル(?)一組。
ものすごく近いので嫌でも会話が聞こえてくるのだけど、そのカップルの会話を聞いていて、あぁそうそうそうだった、ここ港区にはこういう人種がいっぱいいたんだった...!というのを久しぶりに思い出した。

真横すぎて顔を見られなかったのだけど、話の内容から察するに、男性の方は20代後半?、女性は同じかやや下という感じ。
男性は今はアジアの某商業国に拠点を置きつつ、ヨーロッパの華の都に留学中?というような状況らしい。
明日は京都で、外国人を招く何かのレセプションがあって、その後華の都に戻るとかなんとか。
イッツグローバル。

焼き魚が運ばれてきて「よいね~」と喜ぶ男性。
会話を聞いていると、「よいね~」が口癖らしい。
「和食久しぶりでしょ?」「久しぶりだね。よいね~」と男性。

華の都での日常の食事について女性が聞くと、パンが主で野菜が少ない、でもパンがとにかくおいしいんだと男性。
それを聞いた女性は「パンばっかりとか信じられない、生きていけない、野菜が食べたーい!」と何度も言っていて、この人の食生活こそどんななんだろうと、興味をそそられた。
炭水化物制限してるのかしら。

まるで東京カレンダーのような二人。
カップルと言いつつ、話の内容からだけだとつきあっているのかどうか分からなかったけれど、焼き魚はシェアしていたので、やっぱりつきあっているのかもしれない。
つきあってない人と焼き魚のシェアは無理だなぁと、聞かれもしないのに考えたりする相席者であった。