急に冷え込んだここ2,3日。
仕事のため早朝に出る日があって、冬はまだ外が暗いうちに起きる。
エアコンのスイッチを入れて、冷え切っているキッチンで凍えながら、何はともあれやかんを火にかける。
シュボッと音がして青い炎が立つ、その瞬間が好きだ。
まだ眠い頭でボーッと青い炎を見ていたら、いつまでもずっとそうしていたくなる。
シュンシュンいう音に急かされてガスを止め、一番大きいマグカップにドリッパーを乗せて、フィルターをセットし、粉を二杯入れる。
そうしている間に少しずつ頭が目覚めてくる。
その頃には部屋も少し暖まってきて、外がぼんやり明るくなっているのを見ながら熱いコーヒーをすすって、あぁ今年も冬が来たなぁと思うのだ。
清少納言も「冬はつとめて」と言っていた。
春のあけぼのも夏の夜も秋の夕暮れも全面的に大賛成だけど、冬の早朝はその中でもわかりみが深すぎて、清少納言がツイッターをしていたら、リツイートしていいねを押しまくっていただろうな。
