親にもなり、子にもなり

ちょうど一週間前。
たまたま通りかかった場所で、その日が成人式であることに気づいた。
式典がちょうど終わった時間。

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好きだった同級生の○○君がいる。

...と、本気で思った。
それくらい、2019年の二十歳の若者は、20年前の二十歳の若者に似ていた。

そう思って見てみたら、△△君も、××っちも、至るところに同級生がいた。

中学から私立に行って地元を離れた身にとって、成人式は8年ぶりに同級生に会うことになる、ドキドキの一大イベントだった。
その気持ちを、久しぶりに生々しく思い出した。
二十歳の頃の、常にこころ忙しかった日々も。

急に二十歳の頃に戻ってなんだか泣きそうになりつつ少し行くと、晴れ着の娘さんとお母さんが記念撮影をしている。
今度は瞬時に、お母さんの気持ちに同一化する私。

お母さん、20年「お母さん」をやったんだなぁ。
あんなに小さかった子が、きっとあっという間にこんなになったんだろうなぁ。
だけどそのあっという間の日々には、ものすごくいろんなことがあったんだなぁ。いろんなことがあっての、今日のこの日なんだなぁ。

そう思ったら、一瞬で涙が出てきて、
昔バラエティ番組でやっていた「10秒以内に泣けたら100万円」で今確実に100万円GETできる、私。
と思った。

成人式は、それを過ぎた人々が、毎年いろんな思いを抱くための式典でもあるのかもしれない。