ワースト1の宿

体力維持のため、トライアスロンに年一回出ることを目標にしている夫。
妊娠して以降はさすがに一人で行ってもらっていたものの、今年は夫たっての希望で子連れで同行することになった。
せっかくなら旅行を兼ねてということで、開催地近くの伊香保に宿をとったのだった。

私にとっては初めての、夫にとっては四半世紀ぶりの伊香保
しかし、大会受付が始まってしばらくしてから参加を決めたために、宿が軒並みあいておらず、シングルの部屋に大人二人と幼児一名という部屋しか取れなかった。
着いてからキャンセル部屋が出てないかとフロントで訊いてみるも、やはり満室。

そこまでは仕方なかった。
が...部屋に入ってまず、異様なほどの煙草臭さにびっくり。
これは、禁煙喫煙の別が書いていないのをよく確認せずに予約した夫が悪いけど、それにしても...という臭さ。
リセッシュが置いてあったけど、いくらかけても何の意味もなさない。
さらにびっくりしたことに、部屋にトイレがついていない...。
これはフロントで聞いて初めて分かったことで、予約時の注意事項にも書いてなかったらしい。
事前に分かっていたら、トイレトレーニング中の子連れで行くのは諦めてたところ。
さらに、全然効かない年代物の据え付けエアコンがあるだけで、廊下の方が涼しい有り様...。

独身時代、ゲストハウスを含めいろんな宿に泊まってきたけれど、ここはワースト1と言ってよかった。

あまりにひどいけど、他の部屋はあいておらず、近隣のホテルもおそらく満室。
翌日は、レース中子連れでいられる屋内の場所がないのでホテルでいる予定だったけれど、この臭いと暑さではロビーにいた方がマシというレベルなので、急遽歩いて行ける日帰り温泉を探して、そこで子連れ待機することにしたのだった。

それにしても、わざわざトイレのない客室を作った意味が解せないな...と考えていたら、あ、と思いついた。
そのホテルは古いホテルを別企業が買い取ってリニューアルしたホテルなのだけれど、おそらくその部屋はもともと客室ではなかったんじゃないか。
間取りがいわゆる旅館やホテルの客室とは全く違っていたし、場所もエレベータのすぐ横で、同じ並びにはリネン室やPRIVATEと書かれた部屋が並んでいた。
あの年季の入った異様な煙草臭さも、従業員の休憩室、あるいは宿直室だったと思えば非常に納得がいく。

そう気づいたら、猛烈に腹が立ってきた。
そんな部屋、客室にするなよ!
百歩譲って満室時の客室にするなら、但し書きをつけた上で、大幅割引するべきでしょう!と。

予約した夫もかなり反省していたけど、今回は私も同行にあまり気が進んでいなかったので、宿の確認を怠っていた。
(※トライアスロンの同行者って、レース中に居る場所がないのだ。応援しようにも移動するレースなので所々の一瞬しか見れない。交通規制があったら車も移動できないから、暑い季節に屋外で何時間も待たなければならない。という状況で、子連れ同行するのは本当に気が進まなかったのだ。)
これからは、少なくとも宿に関しては絶対に自分で確認しないと、と猛省しきりだった。

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辛うじて観光した...と言える伊香保の石段。
なんか謎のアヒル社もあった。

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全部で365段あるらしいけれど、子連れなので途中まで。
戻ってきたら猫は移動していた。

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夫は伊香保の石段を九份にちょっと似てると言っていたけれど、私は金比羅山に似ていると思った。
北関東の人は、金比羅山に行ったら「伊香保に似てる」と思うんだろうな。