原始の文字

息子のお絵描き帳に、謎の絵が並んでいた。

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「これなあに?」と聞いてみたら、「えっとね、じゅうにじ」。
はてな...?と思いながら、またしばらくして「これなんなの?」と聞くと「ろく、はち、きゅう!」。

そうか!どうやらこれは「数字」のつもりなんだ。
確かに、形がなんとなく記号っぽい。

「じゅうにじ」が出てくるということは、息子はおそらく時計を見て「数字」なるものを意識したのだろう。
大人が時計を見て「もう○時だ!」とか言っているのを聞くうちに、そこに並んでいる形が「どうやら何かを示しているようだ」と気づいたのかもしれない。
そして、どれもが何か意味ありげな形に見えたのかもしれない。

丸と棒を組み合わせたような不思議なこの形が、息子にとっての「数字」イメージなんだと思ったら、人類に文字が生まれた最初の最初に立ち会っているような気がした。

数字の読み方を知るのは、まったく急がなくてもいいと思っている。
それよりもこうして、自然発生的に子どもの中に生まれてきたものを、じっくり観察していたい。