白ヤギさんと黒ヤギさんのごはん

先日タケノコご飯弁当を届けてくれた、お料理上手の近所のAさん。

シェフからのお届けもの - 珈琲とsofaのあるところ

最近夫がちょうどAさん宅に立ち寄る機会ができたので、そのときのタッパーをお返しがてら、夫が何か作ると言い出した。

ちょうど私が大量のゆで豚を作った翌日に行くというので、その豚を一部使って作ろうと思っていた「じゅーしぃ(沖縄の炊き込みご飯)」のレシピを夫に見せたところ、炊飯器でなくル・クルーゼの鍋で炊く、というのが夫の料理心を刺激したのか、「これにする」と即決。

ちょうど夫の休日で、私は所用で一日外出している日だったので、ついでに豚汁も作ってもらうことにして、夫ごはんの日と相成った。

 

用事を済ませてふとLINEを見ると、夫からメッセージ。

「Aさんちにごはん持っていく連絡したら、向こうでもなんか作ってくれてるらしい」とのこと。

エンドレスにお手紙を送り合うヤギさん郵便の歌を思い出してちょっと笑ってしまいつつ、内心「やった!またAさんのごはんが食べられる!」と喜んだのだった。

 

一日外出して帰ると、お腹を空かせた夫がもうスタンバイしていて、あとは盛るだけ、という状態。

手を洗って着替えて、何か手伝った方がいいかな~とキッチンを覗いたら、「座ってていいから!」となぜか追い出されたので、遠慮なくソファでテレビを見ながら据え膳を待っていたら、まもなく美味しそうな定食が出てきた。

 

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おかずはAさん。

炊き込みご飯と豚汁は夫。

Aさんのお惣菜には、私が自分では作ったことのない蕗の煮物があって、自分で作らないものが出てくるというだけで嬉しくなる主婦なのだった。

 

夫の炊き込みご飯も、これがなかなか美味しかった。

料理上手のAさんに持っていくというので、大丈夫かなぁとちょっと危惧していたのだけれど、具の切り方も私より丁寧に揃っていて、味も優しい出汁の味(出汁を取っておいたのは私だけど!)。

「美味しい!これならAさんにもOKなレベルだわ!」と言うと、さっき早速「美味しかった」メールがAさんから来ていたという。

夫曰く、切り方も一応意識して丁寧に切ったのだそう。

 

疲れて帰ってきて、美味しいごはんが自動的に出てくるというのは、それだけでもう幸せ。

これからもどんどん「褒めて伸ばす」作戦でいこうと、密かに思いを新たにする私であった。