清里旅行記①(一日目)

コロナ禍で3~5月に予定していたおでかけやいくつかの旅行が軒並み取りやめになり、ちょっぴり意気消沈していた夫と私。
外出自粛生活の中で、少しずつ注意点やペースも掴めてきたところで、出産したらまたしばらくは行けないだろうから、どこか近場でゆっくりお泊まりしよう、ということになった。

普通なら直前すぎてなかなか取れないだろう宿も、今は空室だらけ。
せっかくの選び放題の機会なので、宿ありきで、できれば大浴場でなく部屋に素敵なお風呂があるところ、
かつ、お店や観光地ではなく自然を楽しめる場所...というのを条件にいろいろ探していたら、ソフトクリームで有名な「清泉寮」に行き当たった。
泊まれる施設とは知らなかったけれど、距離的にもコンセプト的にもぴったり。
レンタカーで行くので、方面的にもちょうど帰りに夫実家に立ち寄って、トランクルーム代わりに置かせてもらっていた赤ちゃんグッズの回収もできる...ということで、行き先は清里に決まった。

当日は朝早くに出発して、サービスエリアで朝食をとることに。
しばらくぶりの談合坂SA。

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清里に行くにあたって、よく読んでいる方のblog情報を参考に、行きたいお店を片っ端からチェックしていた。
本当はランチ第一候補が別にあったのだけれど、まだ営業自粛中だったので、第二候補のピザ&パスタのお店へ行くため小淵沢インターで降りて下道へ。

さらにそこから、私の誕生日(←前日だった!)ケーキを買うために洋菓子屋、お土産用に有名なジャム屋、さらに目についたパン屋、とハシゴ。
夫は「まだ買うの~」という感じだったけれど、私の旅の基本は「買えるときに買っておく」。
気が変わって同じ道を通らなくなることもしばしばだし、定休日や臨時休業トラップに引っかかったことも多々あるので、「寄れるときに寄る!」をモットーにあちこち立ち寄り、ようやく宿へ向かったのだった。

着いたのは陽も少し傾きかけた頃。
とはいえ、夏至も近いのでまだまだ明るい。

清泉寮の部屋は、予想以上に広々して豪華だった。
テラスからは八ヶ岳が見える。

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ロビーには大きな暖炉。

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夕方になると、火が入るのだった。

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暑いのかと思いきや、朝晩は気温がグッと下がるので、火があると湿気も吸い取られて心地がいい。

この日のメインイベントのひとつが、晩ごはん。
珍しく夫が調べてきた店が良さそうで、予約もして準備万端。
それがこの、グラタン専門店なのだった。

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ひとくち食べた瞬間、夫と「...うまっ!!」と顔を見合わせる。
とにかく、ホワイトソース部分がめちゃくちゃ美味しい。
グラタンって、たいていチーズが勝っていたりマカロニがメインすぎたりするのだけれど、ここのグラタンは間違いなくホワイトソースが主役。
聞くと、清里の新鮮で美味しい牛乳をたっぷり使っているのだそう。
これは追加注文すべき、ということで、最初に散々迷って選んだくせに、結局食べたかった種類はほぼすべて食べた私たちであった。

夜は早目に宿に戻って、誕生日ケーキで二次会。
なんと部屋にも暖炉があって、薪や道具を貸してもらえるのだ。

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パチパチとはぜる火の音の、心地いいこと。
一日目の夜は、ゆっくり更けていくのだった。