出産ふりかえり 産後1日(筋肉痛とシャワー)

出産翌日の朝になって、ようやくシャワーを浴びることができた。
明け方の出産だったから、出産前日の夜以来30時間以上ぶりのシャワー。
まだまだ猛暑の頃で、病院到着までにすでに汗をかいていたうえ、出産でものすごい量の汗をかいたから、出産直後すでに自分でも匂うな...というぐらいだった。
でもそこから丸一日はシャワーを浴びられない。
予約制のシャワー室を翌朝イチに取り、髪や体を丁寧に洗い流して新しい下着と部屋着に着替えたら、ようやく人間になった気がした。
出産という野性的な行為の後だったから、それまではなんだか自分が「動物」っぽかったのだ。

共用のシャワー室を使っていたら、久しぶりに昔のことを思い出した。
30代前半の頃、数百キロの距離の出張を頻繁にしていたのだけれど、節約のために宿はゲストハウスを使っていた。
病院のシャワー室を使っていたら、いろんなゲストハウスのシャワー室を思い出したのだ。
外国人が多かったから、どこのゲストハウスにも外国人の香水の匂いが漂っていた。
あの宿たちも、今このコロナ禍の中、どうなっているだろう。

f:id:coffeesofa:20200906145300j:plain

さっぱりとして、もりもり食べるお昼ごはん。
運動の後の、気持ちいい空腹の感じ。

出産から一日経って、身体が強烈な筋肉痛になっていることに気づいた。
特に上半身、腕と背中がすごい。
そういえば前の出産のときもそうだった。
前回はなんでそんなに筋肉痛なのかすぐには分からなかったのだけれど、考えてみると、いきむときは全身にすごい力を入れているのだった。
産道(?)に効果的に力を集中させるため、両手は分娩台のグリップをすごい力で握り、背中から脚から、全身の筋肉を総動員して産むのだ。

あの筋肉痛と、かいた汗の量、匂い、そして産後初めて浴びたシャワーの感覚は、なんとなく、ずっと記憶していたい。