出産ふりかえり 産後4日(お祝い膳)

産後4日目は退院前日。
この日は入院中最も忙しい日で、退院前の母体診察やら退院後の生活指導、赤子の健康状態チェックやら何やらがあり、夕食にはお祝い膳が出される。
赤子の黄疸治療は無事に進んで、母子同時に退院できそうな見通しとなった。

今回の出産は、コロナで家族の面会もできない、完全に赤ちゃんとだけの入院。
面会ができた前回は、洗濯物の回収がてら夫や義母が来てくれていたのだけれど、今回はできるだけたくさん着替えを持って行って、洗濯も病棟のコイン洗濯機でやっていた。
さすがに退院時の服までは手が回らなかったので、退院前日ではあったけれど夫に持って来てもらうことにして、その時間合わせもあってますます忙しかった。
何しろ家族が病棟まで来ることが禁じられているので、荷物の受け渡しすらスタッフを介さなければならない。
そのために、だいたいの時間をスタッフに言っておかなければならないのだった。
結局スタッフに掛け合って、私が外来の売店に出向く形で、夫に会って直接荷物の受け渡しができたのだけれど。

夫に会って戻ったらもう夕方で、まもなくお祝い膳の時間。
前回の出産のときは、同じ日に退院する他のお母さんたちとラウンジに集まって会食という形だったけれど(そこで早くもママ友作りをする人もいるらしい)、今回はコロナで会食は中止とのこと。
私は今回個室だったから、新しくて広い部屋で赤ちゃんと二人でお祝い膳をゆっくり楽しめたけれど、大部屋だったらせっかくのごちそうが楽しさ半減になるところだった。

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通常の食事がトレイ一枚で済むところ、お祝い膳はトレイ三枚の、フレンチフルコース形式(一度に出てくるけど)。
写っていない一枚には、ポット入りの紅茶が載せられている。

幸い、食事の間赤ちゃんはずっと静かにしてくれていて、赤ちゃんを眺めながら、一人静かに最後の夜を味わった。
淡いピンクを基調にした可愛い個室で、暖かい色の照明のもと、ゆっくり食べたお祝い膳は忘れられない。

窓からはこの日も夜景がきれいに見えた。
明日はとうとう、その夜景の中に戻っていくのだ。