スーパーエンターテイメント

晴れた秋の日、お気に入りのスーパーを目的地に、産後初めて自転車に乗ってみることにした。

一人目のときは自転車生活ではなかったからあまりよく考えなかったけれど、産後はしばらく自転車に乗るのは控えた方がいいらしい。
会陰の傷が痛んだり、子宮に負担をかけたり、あるいは平衡感覚がしっかり戻っていなかったりといろいろ注意点があるので、3ヶ月ぐらいまでは控えた方がいいという情報も。
なのでとりあえず試運転として、車高の低いママチャリでスーパーに出かけることにしたのだった。

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秋の乾いた空気が気持ちいい。

自転車は妊娠してから半年以上乗っていなかったから、確かに最初少しふらつく感じはあって、運転感覚にもペーパードライバーみたいな頼りなさがある。
これは慎重に乗った方がいいなと実感。

到着したスーパーはものすごく久しぶりで、いつぶりだろうと後で記録を辿ったら、なんと最後に来てから2ヶ月以上経っていた。

きっと、出産をした人(あるいは長期の入院とかで不自由な生活を強いられた人)には共感を得られると思うのだけれど、一人で好きにスーパーの店内を見て回れる解放感といったら、もうすごかった。
スーパーに行くことがまさかエンターテイメントになるなんて。
独身の頃の自分には想像もつかなかっただろう。

通い慣れたお気に入りのスーパーだったけれど、今回、自分の見る目がすっかり変わっているのに気づいた。
一人目のときはほとんど使わなかった冷凍食品とか、常温保存がきくお惣菜といったコーナーに自然と目が向いて、「こんなに安くておいしそうなものがあったんだ!」と感心しながらじっくり棚を見て回った。
テンションが上がって、普段だったら買わないだろう「ペットボトル○本買ったらおまけグッズがついてきます!」というキャンペーン商品なんかをついかごに入れたりして、気づいたらあっという間に一時間経っていた。

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帰り道は、前かごにも後ろの子ども座席にもどっさり荷物を積んで、慎重に運転して帰宅。
ゆっくり見て回って、思いきり買い物、あぁ楽しかった!