産後ケアに行ってきた

一人目を産んだ四年前にはほとんど聞いたこともなかった「産後ケア」。
自治体が推進している事業で、産後うつなどの予防のため、専門の施設で赤ちゃんのお世話をしてもらいながら、産後のママが心身を休められるというもの。
宿泊型だったりデイサービス型だったりいろいろなのだけれど、四年前はまだ自治体の事業ではなくて民間オンリーだったから、一泊二日で3万とか4万とか、とにかく現実的でない額だった記憶があって、自分には関係ないことだと思っていた。

それがいつの間にか、自己負担2000円でデイサービスを受けられるようになっていた。
日中の6時間ぐらいだけれど、2000円なら使ってみたいな、と妊娠中にいろいろ調べ始めた。

大きく後押しされたのは、妊娠すると自治体からもらえる「こども商品券」が、その産後ケアにも使えたこと。
このこども商品券、前の妊娠のときにももらったのだけれど、使える対象がけっこう限定されていて(特定のデパートとか、子ども服はダメだけどおもちゃはいいとか)、使い切るのになかなか苦労したのだ。
しかも今年はコロナのことがあり、通院のタクシー等にもお使いくださいということで倍額が支給された。
それ自体はありがたいのだけれど、おもちゃや洋服ばかりそんなに買わないなぁ...タクシーだけで使うのももったいないなぁ...と思っていたら、産後ケア施設も対象になっていたので、それなら行ってみたい!となったのだった。

一応対象者には条件があって、「産後、家族その他から十分なサポートを受けられない人」となっている。
事前審査みたいなものがあって、うちは両方の実家が遠いし高齢なので無事認められ、妊娠中に利用登録を済ませておいた。
そして産後一ヶ月経った頃、満を持して産後ケアに行ってきたのだった。

結論から言うと...これが、最高だった!
たった6時間でほんとに助けになるんだろうか...と半信半疑だったけれど、6時間でもものすごいリフレッシュできた。
以下、産後ケア(デイサービス型)のレポート。

まず最初に、赤ちゃんをスタッフに預けて個室に案内される。
この「赤ちゃんをスタッフに預けて」のところが、もう既にありがたい。
何せ、出産後退院してから、家族以外の誰かが責任をもって赤ちゃんを見てくれる時間というのは皆無だったから。
夫は私たちが行っている間ゆっくり休めるし(息子は幼稚園)、私も赤ちゃんを任せてゆっくり休めるし、いいことしかない。
二人だけで休みなく走り続けてきた日々に、初めて束の間の休息が訪れたのだった。

個室はごく簡素なシングルルームで、こんな感じ。

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トイレ付きユニットバスがついていて、希望すればお風呂に入って帰るのも可能。

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ちなみに赤ちゃんの沐浴はスタッフがやってくれる。
これも最高。
首も座らない赤ちゃんをお風呂に入れるのは本当に大変だ。
だんだん重くなってきて、支えるのも一苦労だったりする赤ちゃんを、洗って、拭いて、保湿して、服を着せて...をすべて誰かがやってくれて、その間母は別室で休むことができるのだ。
沐浴が終わったらスタッフが呼びに来てくれて、授乳して、授乳が終わったらまた赤ちゃんはお任せ。
なんて素晴らしいシステム。

沐浴後に限らず、基本的に授乳以外はすべてお任せできる。
頻繁なオムツ替えも、泣いたときの対応も、すべて。
誰かが優しく起こしてくれるまで、赤ちゃんの心配をせずにアラームもかけず寝られるなんて、一日たりともなかったから、本当にありがたかった。

希望者はほかにも、乳房ケアマッサージをしてもらえたり、1時間半までの外出ができたりする。
外出時間には、ごはんを食べたりするだけでなく、整体を受けに行ったりする人もいるそう。

私は二回目の産後ケアで、ちょうど歩いて行けるところにあるお気に入りカフェに行ってみることにした。

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至福。
チャイが身体中に染みわたる。

あっという間の6時間。
今度は宿泊型を試してみたくなって、早速夫に連休を取ってもらった。
うちの自治体の場合は、産後4ヶ月まで、利用回数にも限りがあるので、枠が満杯にならないうちに2ヶ月先まで予約を取っておいた。

次の宿泊タイムが楽しみすぎる。