進化するベッド

二人目が産まれると分かった頃から、少しずつ「寝る場所どうするか問題」が浮上してきた我が家。
いや、二人目が産まれなくても、いずれ問題になってくることではあったのだけれど。

夫婦二人だけの時はダブルベッド(シングルを二台置くより省スペースになるから)、長男が産まれてベビーベッドを卒業してからは、ずっとダブルベッドで三人、川の字で寝ていた。
しかし、寝相の悪い長男のせいで、川の字が「H」の字になることもしばしば。
そろそろ川の字じゃない方法を考えないとなぁ...でも子どもが一人なのか二人なのかでこの先の住まいの広さも変わってくるし、それによって置けるベッドの数も決まる...
などと迷っている矢先に、二人目を授かったのだった。

とりあえず、二人目が産まれてしばらくはベビーベッドのはずだから、二人目がベビーベッドを卒業するまでにはなんとか考えなくては。
と思っているうちに、コロナ禍が発生。
満員電車で通勤していた、一番感染リスクの高い夫が自ら言い出して、「ダブルベッドに母子・敷き布団に夫」という体制になって、十ヶ月近くが経った。

その間にも、寝る場所どうするか問題を折に触れ相談。
引っ越しも考えたけれど、希望の物件がいつ出てくるかは分からない。
とりあえず今の家で数年いることも考えて、私が出した結論は、「ダブルベッドと交差するロフトベッド」だった。
ダブルベッドの足元にロフトベッドを交差させて、ロフト部分に長男、下のダブルベッドに夫婦と赤ちゃんが川の字、というもの。

初めは「部屋の圧迫感がありすぎる」と懐疑的だった夫も、私がちょくちょく無印やIKEAニトリで実物のロフトベッドを示しながらイメージを伝えると、だんだん「まぁそれもアリかもね...」となってきた。
そして、無印で木製のロフトベッドを何度か見るうち「自分で作ってみようかな」と言い出したのだ。
DIYな夫、いずれそう言い出すのではないかと思ってはいたのだけれど。

そこから設計を考えること数ヶ月。
ちょくちょく私の希望も伝えつつ、数年後には次男の寝場所も必要になることも考慮し、「将来的に二段ベッドにできるロフトベッド」の制作に取りかかったのが、この年末年始だった。

まずは12月中から少しずつ材料集め。
ネットで金具類を買い、木材は夫がホームセンターで軽トラを借りて運び、ブルーシートに包んでベランダに保管。
幸いうちはベランダがそこそこ広いので、年末の休みに入ると夫はベランダでパーツを作り始めた。
パーツを作り終えたら、今度は家の中に運んで、実際設置する場所に置いて立体的に組み立てるのだ。

もし私がそんな制作をしようものなら、小さい椅子ですら間違いなくいろんなところにズレが出てどうしようもなくなるけれど、そこはさすが、測るのも几帳面な夫。
一番重要な梁を通した時点で水準器を置いて確認してみたら、ピタリと水平だった。

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あとはロフト部分の背板(というのか、ロフトの床になる部分)を簀の子状に取り付けて、梯子を設置する予定。
年末年始にそこまでは出来切らなかったので、あとは休みの日にちょこちょこと仕上げて、マットレスが届いたら、ようやく完成となる。

息子は、背板のついていない状態で梁にぶら下がって強度を確認していた夫の姿を見て、急に不安になった様子。
「まるちゃん、そうやってねたらてがつかれちゃう...せなかもつけたい」と泣きそうになったので、夫と噴き出してしまった。
息子の頭の中には、横になれず梁にぶら下がって寝る姿がイメージされていたよう。
そんなわけない(笑)

子どもってほんとにおもしろい。

大枠ができたロフトベッド。
下のダブルベッドで寝るようになって数日、こちらも思ったより圧迫感なく、いい感じだ。
1月の末には、新しいベッド生活が始まるかな。