通ったことのない道を通る

ステイホームな日々ももうすっかり定着して、出かけたとしても近所、出かけるときはいくつかの用事をまとめて済ませるようになった。

もともとインドア派の私。
幼稚園がない日は家からまったく出ないこともしばしばなのだけれど、自分でも驚くほど、そのインドア生活に不満がない。
独り暮らしのときは、週休2日のどちらか一日は外に出たいなと思っていたけれど、それは自分の性質というより、主に住まいと家族の問題だったのだなと気づいた。
ある程度の広さの寛げるスペースと陽当たり、そして自分以外の家族がいれば、心地よい空間を自分で作りつつ、外からの刺激もあって、あまり飽きることがない。
幸い息子も一人でよく遊んでくれるので、四六時中相手をしないと...ということもない(たまに一人にはなりたくなるけど)。

外に出たら出たで気分はリフレッシュされる。
ただの買い出しであっても、外の様子を眺めるのは楽しい。
この間は合間を縫ってコメダでお茶をしてみたのだけど、近くの席から聞こえてくる女性二人客の誰かへの不満ですら、人々の生活を垣間見る感じで新鮮だった。
以前はそんな愚痴、一人時間には絶対に聞きたくなかったというのに。

用事の前後に、通ったことのない道を選んで通るのが最近のマイブーム。

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今住んでいる土地は、大きな通り以外に細かい生活道路がたくさんあって、特に近道でもなければ通らない場所も多い。
そういう道をわざわざ選んで自転車を走らせると、思いがけない夕陽が見られたり、意外な道のつながりが分かったりして、毎回小さな驚きがある。

そういえば、小学校低学年の頃、姉とよく自転車で同じように知らない近所の道を通る「たんけん」という遊びをしていたのを思い出した。
やっぱり同じように、意外な道のつながりが分かったりして、すごく楽しかったのだ。

30年以上経って、また「たんけん」をする日々が来ようとは、さすがに思っていなかった。