早春富山旅③

水族館からまた別のコミュニティバスに乗り、お隣の滑川市にあるホタルイカミュージアムへ。
夫が見つけてきた、この時期だけのイベント「ホタルイカの発光ライブショー」があるのだ。

着いたところで、まずは遅めのお昼ごはんで腹ごしらえ。
この時期限定の「蛍烏賊御膳」を、こちらも夫が調べておいたのだ。
四角い筒状の入れ物をパカッと左右に開くと、中からホタルイカ料理が出てくるという、凝った造りの器。

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刺身に天ぷら、酢味噌和えなどなど、まさにホタルイカ尽くし。
時期なのか産地なのか、今回食べたホタルイカは全部、東京のスーパーで売っているものより1.5~2倍ぐらい大きい。
大きいのはメスなのだそう。

レストランは海に面したところにあって、全面ガラス張りの気持ちいい空間だった。

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ごはんの後、ミュージアム内をざっと見て、発光ショーの時間になったのでシアターへ。
撮影はできないのだけれど、生きたホタルイカが網に入れられていて、係の人が網を揺するとホタルイカが反応して発光する仕組み。
産卵のこの時期だけ海面に上がってくるホタルイカを、ミュージアムの人が毎朝(というか夜中に)漁港で水揚げをして、傷まないようスピーディーにミュージアムの水槽まで運ぶのだそう。

...という説明を、通常はシアターで行っているそうだけれど、コロナ禍なのでシアター内での時間は最小限。
別室で各自説明の映像を見てからシアターに集まって、発光ライブは5分ぐらいだけなのだった。
説明もそこそこに、係のおばちゃんが手元のリモコンでライトを消すと、部屋は暗室のように真っ暗。
長男は怖がって「ここ、はやくでたい...」と半泣きになってしまい、手を握りしめてなだめながら、夫と二人、ホタルイカがボゥッと発光するのを「おぉ~!」と楽しんだのだった。

その後、シアターのすぐ外で、生きたホタルイカを触ることができる。

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ちょっと触るとスイスイッ!と逃げて行く。
可愛いといえば可愛いけど、もはや美味しそう...としか思えない(笑)

ショーの後は、ミュージアム横のショップでお土産購入&ひと休み。
ここで試食した干しホタルイカがまためちゃくちゃ美味しかった。
スルメとかと違って、小さいホタルイカは丸ごと干したのをそのまま食べるので、一個一個にワタが入っていて、それがいいアクセントになっているのだ。

いくつかお土産を買った後、「つべつべ塩ソフト」を食べながらひと休み。

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「つべつべ」は「すべすべ」とか「つるつる」みたいな意味らしく、確かにシルキーな舌触りの美味しいソフトクリームだった。
三人で分けたけど、こんなに美味しいなら一人で一個食べたかった!

帰りは、徒歩15分ぐらいの駅から電車で戻ることにしていたので、電車の時間に合わせてホタルイカミュージアムを後にした。
ちょうどレストランから見えていた海沿いの道をしばらく歩く。

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風が強くて、波頭がぶつかって砕け散っていた。

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電車、バスと乗り継いで18時前に旅館に到着。
この日は遅めの夕食にしておいたので、先にお風呂に入って埃と花粉にまみれた身体をきれいにすることに。
夫が長男を、私が次男を連れて、新しい方の大浴場へ向かった。
この時間帯のお風呂は人がそこそこいて、次男は周りのおばちゃんから「あら可愛い~!笑ってる!何ヵ月?」なんて声をかけられたりして、にこにこ愛想をふりまいていた。
一人で外のお風呂に赤ちゃんを入れるのはそれなりに大変だったけれど、可愛がってくれるおばちゃんたちがいて、ちょっと報われた気分。

夕食を済ませたら、長男はもう起きていられないぐらい眠そうで、布団に横になると秒で寝息を立てていた。
そりゃそうだ。
この日は大人の足でも15000歩ぐらい歩いていたから、子どもの歩幅だと20000歩ぐらい歩いていたのかもしれない。
がんばったねぇ。

夫はそこからダラダラ飲み。
私はまだ授乳中で飲めないけど、干しホタルイカをつまみながら(←昼間の蛍烏賊御膳に付いていたのを夜用に取ってあった)、普段ゆっくりできない今後の話なんかをしつつ、夜は更けていったのだった。

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