退化した夫の台所

二年ほど前に始まった、夫が食事を用意する日。

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一年前ぐらいまでは約束した形で続いていたのに、いつのまにかなんとなく形が崩れてきて、予告なく「今日なにか作ろうと思ってるんだけど」と当日にいきなり言われるようになっていた。

作ってくれる日はそれなりにあるのに、なんかやりにくいな、なんでだろうと考えていたら、最初の約束「最低でも一週間前には作る日(私が料理を休める日)を決めて予告する」が崩れていたことに気づいたのが先日だった。

 

いつから崩れたんだろうとふりかえると、たぶん、出産前後。
あの頃は本当に料理するのがひと苦労だったから、夫が作ってくれると言えば当日の思いつきでもありがたくお願いしたし、産後はそもそもほとんど任せていたから、そのあたりで「夫料理の日」という特別な日がなくなっていたのだ。
その後、私が徐々に台所に立てるようになって、いつのまにか夫は料理を定期的にしなくなり、思いついたときだけ急にやる、に退化してしまっていたのだった。

 

それに気づいて、もう一度仕切り直し。
というか、料理のみならず、他の家事も最近夫に一任しているものがめちゃくちゃ杜撰になってきていて(洗濯物を一週間畳まずに放置してしわくちゃにするとか、お風呂洗いは隅っこに赤カビが出ても放置するとか)、久々に私がブチキレたというのが正しい。

 

「作る日は一週間前には予告してって言ったよね。作りおきしたのに急に作るって言われても、余るだけなんだけど(怒)」
「あと、作るのが楽で大量にできるからってカレーやシチューばっかり作るけど、カレーやシチューは普段料理してる人が、たまに休みたいときに作る切り札料理だから(怒)。たまにしかやらない人にその切り札使われたら、私全然休めないから(怒)」
「それから、メイン、メインみたいな作り方やめてよね(怒)。肉じゃがとカレー、とか同じ日に作られても困るから。主菜、副菜がうまくチェーン状につながっていくように毎日考えてるんだから、そこに合うように作ってね。わかんないなら聞いて(怒)」

 

などなど、言い始めたら出てくる出てくる。
私、こんなに不満溜めてたんだ...と思いながら、とりあえず料理に関することは伝えて、夫に反省を促した。

 

そこから半月、やっと以前の「予告した上での、夫料理の日」が戻ってきた。
作ったばかりの塩麹を使った汁物やお肉、ホットクックで作ったと思われる副菜、買ってきたお惣菜など。

 

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最近、晩ごはんに「外でこれを食べたとしたら、の値段」をつけるのが流行っている我が家。

私がやり始めて、たとえば「鶏むね肉とトマトとパプリカの塩麹煮、キュウリとハムのケチャップ炒め、朝採りとうもろこしのコーンポタージュ、十五穀米ななつぼしの炊きたてご飯、夜の定食なので1800円(アルコール付きで2300円)」など。

今回夫の作ったのは「お肉、豚汁、しぐれ煮、ひじき、炊きたてごはん、デザート、飲み物なし1280円、飲み物あり1500円」とのこと。

メニュー名が大分いけてないけど、価格は私より抑え目(笑)
たぶん、「ビジネス街で昼中心にやってる定食屋」って感じだな。
私は「丸の内あたりのおしゃれカフェで食べる晩ごはん」という設定なので、強気の値段。
まぁ、実際支払うわけではないので、強気の設定にしておいて、ブランド感を高めるという作戦なのだった。

 

ビジネス街の夜定食、味はなかなかで、ノンアルコールビールもおかわり。
大変美味しゅうございました。