一緒に年をとるやかん

四ツ谷に出たついでに、柳ショップへ寄ることを思いついた。
柳宗理のプロダクトが置いてある、事務所兼のお店だ。

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初めて来たのはまだ東京に住む前だった。
その頃は、このビルにはもっとレトロな看板がかかっていた。
十年以上前のことだ。

今回はたぶん四年ぶり。
ボウルを買った、このとき以来だ。
あれからまた、家族が一人増えたのだな。

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特に目当てのものがあるわけではなかったのだけれど、いつも使っているコースターの色違いがアウトレット価格になっていたので、それを購入。
コースターは他にも何枚かあるのだけれど、柳ショップで買ったものは分厚さがちょうどよくて、いつも夫と取り合いになるのだ。
それから、欠けていたやかんの取っ手のことを思い出して、聞いてみたらちょうどお店にあったのでそちらも購入。

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十年以上前、たぶん最初にこのお店で買った柳宗理プロダクトが、このやかんだった。
底面が広いので、けっこうすぐお湯が沸く。
激務だった一人暮らしの頃にうっかりやかんを空焚きして、取っ手の一部が焦げて欠けてしまっていたのを、気にしつつそのままになっていたのが、ようやく修復できてすっきりした。

毎朝夕、一人分のコーヒーをたっぷり沸かすのに使っていたやかんは、二人分のコーヒー用になり、赤子のミルクのお湯用にしょっちゅう使われるようになった。
十年少し経つけれど、まだまだ全然もちそうだ。
やかんにしては高いと思ってなかなか手が出なかったけれど、思い切って買って、ほんとによかったな、このやかん。