midsummer night

コロナ生活になってから飲食店のテイクアウトがかなり充実してきたけれど、あまり利用することのなかった我が家。
同じメニューならお店で食べたいし、お店で食べられないなら近所のスーパーやお惣菜屋さんでいいか、となるのでなかなか利用機会がなかったのだけれど、このお盆休みに機会が巡ってきた。

出先で近くに開いている飲食店がなく(そのあたりはすべて定休日かお盆休みだった)、行きたかったお店にダメもとで臨時で開いていないか聞いてみたら、定休日にもかかわらず、テイクアウトならと引き受けてくれたのだ。

5000円の予算でお願いしたディナーは、思いのほか量もたっぷりあり、何より味がとっても美味しかった。
化学調味料を使っていない、創作中華のお店。

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こんな時節柄、お店で食べたいなぁと思っても、家族全員で行くとなると食事中の会話もどうしても増えるし、子どもたちがあちこち触るのを気にする分、けっこう神経も使う。
そう思うと、飲食店のテイクアウト、もっと積極的に使っていってもいいのかもなぁと思った。

食べ終わった頃にだいぶ暗くなってきたので、この日お待ちかねの花火。
手持ち花火すら、家の近くではできる場所がまったくない。
この日はレンタカーを借りて出かけたから、花火ができる場所を予め確認しておいたのだ。

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息子は、自分で花火を手に持ってやるのはおそらく初めて。
どこを持つかとか、どこを持ってはいけないとか、どこに火をつけるとか、花火を人に向けないとか、煙を吸わないためにはどの方向に立つかとか、実際やってみて初めて、息子がそういうことを何も知らないことに気づいた。
自分が子どもの頃はひと夏に一、二度は花火をしていたから、そういうことは改めて説明せずとも、すぐに花火を楽しめる、と思ってしまっていたのだ。

こういうことから、ひとつひとつ子どもは経験を積んでいくんだな。

子どもが産まれていなかったら、わざわざ少し遠くまで行って花火をすることもなかっただろう。
こうやって子ども時代の追体験をさせてもらえることが、子育て中の親への贈り物だなぁと、あらためて思った夏の夜だった。