揚げ物解禁

まったくやらないわけではないけれど、気づいたら年に数回しかしない料理が揚げ物だった。
理由はもちろん、後の掃除等々が大変だから。
夫は鶏の唐揚げが大好きだし、私も揚げたての天ぷらが好きなので、これまでいろいろと試行錯誤して外堀を埋めてはきた。

まずは食洗機の導入。
揚げ物後のギトギト調理器具を手で洗わなくてよくなって、揚げ物率は少し向上した。
次にオイルポット。
これも、食洗機に洗ってもらえるのでようやく買うことにしたのだ。
その次が油はねガード。
コンロの周りに立てて、油はねを防止するやつだ。
これも初めは100均で使い捨ててもいいのを買っていたけれど、いろいろ試してちゃんとしたやつ(3000円ぐらい)のを買った。

もちろん揚げ物だけのためだけではないものの、ここまで外堀を埋めたのが去年。
並行して、ちょくちょく見かけるラバーゼの揚げ鍋が数年前からどうも気になり始めた。
本当に便利なのか、何より置き場所がなぁ...と何年も俊巡していたのだけれど、男の子二人を育てることが決定し、去年から本格的に購入を検討し始めた。
男子二人の食べ盛りに揚げ物を作れないというのはちょっと厳しい。
ただ、今揚げ鍋として使っているルクルーゼの20cmだと、一度に揚げられる量が少ないから、ずっと張り付いて揚げ続けなければならないのだ。
そうすると作っている私はちゃんと席に着いて揚げたてを食べられないし、量を揚げるのが大変。
だから、いずれにせよいつか揚げ鍋は必要になる。

ラバーゼの揚げ鍋は、製造している燕市ふるさと納税返礼品になっているのだけれど、返礼品は小さい方のサイズなので、今の鍋と大きさがあまり変わらない。
迷っていたら、とあるクレジットカード会社のカード払い限定で、大きい方もふるさと納税でもらえることを発見した。
夫に言ってみると、なんと夫がわざわざそこのカードを作ってふるさと納税することに。

そうやって外堀を埋めまくり、ようやくうちに揚げ鍋が来たのだった。
外堀から埋め過ぎ。

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この、揚げかごがついているのが最高に便利。
全部を同じタイミングで出し入れできるから調理ムラがないし、かつスペースを立体的に使えるから、油切りスペースが節約できる!
狭いキッチンにはこれが一番ありがたいポイントかも。
揚げ物って、とにかく料理中のスペースが要るのだ。
油はね防止のスクリーンもついていて、至れり尽くせり。

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揚げ物をしたくない理由のひとつに、サラダ油を使い切れない問題があったのだけれど、それもこの大容量の鍋で解決された。
揚げ物をするときはサラダ油1ボトルを全て入れてしまって、その日食べない分も少し多めに揚げておき、揚げ油を使い切って捨てることにしたのだ。
これまでは鍋が小さくて余ったサラダ油の処理に困っていたから、これでまたひとつ揚げ物のハードルが下がったのだった。

今のところ夫が揚げ物を一番喜んでいて、たくさん揚げても食べてくれるのでありがたい。
揚げ物はちょっとだけ食べたい派の私にとっては、いろいろ揚げたうちのちょっとずつつまむ、というのが理想的なのだ。

長男に「きょうのごはんなに~?」と訊かれて「トンカツだよ~」と答えたら、「トンカツってなに?」と訊き返された。
そういえば作ってあげたことがなかったなぁと反省。
出来上がったトンカツを見て、「あ、これきゅうしょくでたべたよ。まるちゃんこれすき~」と言う長男に、これからはトンカツだけじゃなく、いろんな揚げ物を作ってあげようと決心したのだった。