昔は何をする人ぞ

サブリーダーになってしまった、幼稚園保護者会のあるイベント係。
名ばかりサブリーダー - 珈琲とsofaのあるところ
その後、イベントに向けて打ち合わせが何度か行われることになった。

打ち合わせと言っても、下の子を連れてきているお母さんもいるし、過去の情報を共有するところから始めるゆる~い集まり。
とはいえ決めないといけないことがたくさんあるので、仕事に応じて役割分担することになった。
「あ、じゃあ私それやります」というお母さんばかりでけっこうサクサクと話が進み、決まった担当者を各自配られたペーパーに書き込んでいく。
私も、担当が決まって自分の名前を書き込もうとして、ハッとした。
無意識のうちに、旧姓を書きかけていたのだった。

あぁ、私いま仕事モードだったんだなぁと、一人苦笑。
幼稚園ではもちろん使っていないけれど、仕事ではずっと旧姓を使っていたから、旧姓を書き込もうとしたということは、自分が仕事モードになっていたということなのだ。

結婚前にしていた仕事では、打ち合わせや会議の議題を準備したり、議事録を作ったり、そういうこともたくさんしていた。
そういう日々を思い出して「あぁ、忙しかったなぁ...」と遠くを見る気持ちになった。

今回の集まりでリーダーを引き受けてくれたお母さんとは、前から時々しゃべる仲ではあったのだけれど、打ち合わせを通していろいろな面が見えてきた。
意外に面白いことを言う人であること、事前リサーチがかなりマメな人であること。
手書きだけれど議題のようなペーパーも人数分コピーして準備してくれていて、だけど決してワンマンではなく、話し合いの進め方はとても腰が低く協調的。
遅れてきた人や、下の子対応でしばらく席を外していた人がいれば、わざわざ出向いていって、いなかった間の要約を伝えたり。
以前から「このお母さん、“何か(の仕事をしていた人)”っぽい」と思っていたけど、その思いがますます強くなった。
いやまぁ、みんな“何か(の仕事をしていた人)”、ではあるのだけれど。
たとえば「丸の内あたりでバリバリ働いてそう」とか、「学校の先生っぽい」とか、「自営業の商店のおかみさんっぽい」とか、「役所の窓口にいそう」とか、いろいろなキャラクターがあると思うのだけれど、今回のリーダーにもそういう「何かっぽい」感じがあるのだ。
分かったら「あぁ~!納得!」となりそうなのに、分かりそうで分からない。

保育園のお母さんなら現役で仕事をしているから、普段の様子から何となくその人のキャリアが見えるかもしれないけれど、幼稚園のお母さんというのは仕事を辞めてから何年か経っている人も多いので、その間に専任お母さんとしてのキャリアも加わって、簡単には推測できないような感じになっている、ような気がする。
その、「分かりそうで分からない感じ」をあれこれ想像するのが、私にとってひそかな楽しみなのだった。

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打ち合わせが終わって少し時間があったので、一人でまったりカフェタイム。
よくランチに行くお店なのだけれど、ランチに付けられるのと同じケーキが、ランチのとき(下の写真)の三倍ぐらいだったからびっくりした。

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仕事モードと主婦ママモードを行ったり来たりの一日。