雪国恋しい

冬休み唯一、預かり保育を頼んだ日は朝から極寒だった。
一ヶ月ぶりくらいにお弁当を作り、長男次男を自転車の前後に乗せ、服を三枚+ダウンを着こんで、幼稚園までシャカシャカ自転車を漕いで向かった。

長男を送り届け、次男をまた自転車に乗せて家へ。
送り迎えやお弁当作りは面倒だけれど、一日中子ども二人と一緒の年末年始が終わって、ようやく自由時間ができる!
...と思ったのも束の間、外が妙に静かで明るいなと思ったら、雪が積もっていた。

何もこんな日に...。
家にこもっていられる日なら雪は大歓迎だけれど、この日は夕方に長男をまた迎えに行かなければならない。
雪が積もると自転車は使えないので、お迎えは本数の少ないバスになる。
しかも次男を抱っこして雪道を歩くとなると、自転車よりだいぶ早めに出なければならない。
長男のレインコートと長靴、傘も持って出なければ...。
自転車ならポシェットひとつで行ける道のりを、長男の長靴他を入れたリュック、抱っこ紐の次男に、長靴、傘という出で立ちで向かった。

幼稚園に着く頃も雪はまだ降り続いて、園庭はもう真っ白。
次男を抱っこしたまま長男にレインコートを着せ、はいていった靴を預かって長靴をはかせ、幼稚園の大荷物を抱え(通常保育ではないので着替えや上履きもその都度持ち帰らなければならない)、自分と長男二人分の足元に気をつけながら傘をさして雪道を歩くという、なんとも苦行なお迎えとなった。
こんなことなら、保育をキャンセルして家にいた方が休めた...と思いながら、晴れの日の三倍ぐらいの時間をかけて、家にたどり着いたのだった。

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翌日は夕方まで外出の予定がなかったので、それまでには溶けるかなと思っていたら、意外にもけっこう雪が残っていた。

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つらら未満。

北海道によく行っていた頃のことを思い出した。
長いつららが急に落ちてくる怖さや、時々雪がドサッと落ちてくる音。
音が吸収されて静かな町の感じ。
雪が積もったあとの晴天は、それはそれは眩しかった。

あぁ、久しぶりに冬の北海道に行きたい。