大人と子ども、森へ行く②

寝不足で起きた朝は、みんなで豪華な朝ごはん。

ほぼすべて地元の市場やスーパーで買ったもので、到着二日目にして身体の組成が現地仕様に入れ替わっていく気がした。
こういうのが、旅の楽しさのひとつだ。

この日のメインは、森の中のBBQ 。

うちに6年もの間眠っていたスモーカーがあって、目覚めさせるいい機会なので、今回は燻製作りにも挑戦することにした。

燻製にも高温、中温、低温といろいろあるらしく、うちのスモーカーは中温しかできないタイプ。
そのままでも食べられる食材(チーズとかゆで卵とか)が主に向いているのだけれど、今回はスーパーにおいしそうなめざしが売られていたので、もしかしたらいけるんじゃないかと初挑戦。
最悪、火が通らなかったらBBQの炭火で焼けばいいので気楽に臨んだら、予想以上に成功で、夫も「これはリピートありだね!」と気に入っていた。

水分が少ない(でもゼロではない)食材というのがポイントなのかも。
これまで成功したのはチーズ、ゆで卵。
今回できなかったけれど、次は沢庵を燻していぶりがっこにする、というのにチャレンジしてみたい。

すっかりお腹いっぱいになったので、晩ごはんはおつまみ程度にして、なかなか買えない、まるまる一個のスイカをみんなでむしゃむしゃ。

イカを食べると、次男を産んだ二年前の夏を思い出す。
どこにも行かない盆休み - 珈琲とsofaのあるところ

もちろんそれまでに何度も何度もスイカを食べたことがあるけれど、なぜかあのときのスイカは特別だった。
まだ産まれない、まだ産まれないと毎日思いながら、陣痛を促すためお盆休みだった夫と長男と長めの散歩に出て、たくさん汗をかいた後のスイカだった。
今回のスイカは、思えばそれ以来のスイカなのだった。

最終日は、午前中みんなで荷造り&お掃除をして、作ってあったカレーでお昼を済ませ、ゆっくりと出発。
片付けてがらんとした部屋のロッキングチェアーで、ゆらゆら揺れながらぼんやりするひとときは、至福の時間だった。