もえろよもえろ

コロナ禍元年に入園した長男は、様々な幼稚園行事がことごとく中止・延期・縮小になり、以前通りに開催された行事はほとんどない状態で、年長を迎えた。
感染状況が少し落ち着いていた(?)春頃には、年長の一大イベントであるお泊まり保育は開催予定だったのだけれど、この夏の第七波でやはり中止が決まり、代わりに園庭でキャンプファイアーと花火だけが催されることになった。

当日は夏休み。
猛暑の日中は自宅で過ごし、夕方いつもの習い事に行った後、少し早い晩ごはんを急いで済ませて、幼稚園へと向かった。
いつもはもう家から出ない時間帯に幼稚園に行くとあって、長男のテンションは上がりまくり。
「こんなじかんになんでようちえん行くんだよぅ!」とはしゃぎながら、夕闇に沈みつつある幼稚園に着いた途端、さっきまで気配がなかったのに、大粒の雨がポツッ、と腕に落ちてきた。
遠くで雷のゴロゴロいう音も。

大変。
既にキャンプファイアーの薪は園庭にセットされている。
一時的な雨なら後で外に出られる時間もあるかもだけど、乾いた予備の薪はあるのかしら...と危惧しながら、室内に長男を送り出し、次男を急いで自転車に乗せて、いったん家に向かった。
そのうちにも雨がポツリ、ポツリ。
雨雲と追いかけっこをするように自転車を漕ぎ、なんとかギリギリ、本格的に降り出す前に家にたどり着いた。

二時間後のお迎えまで、雨雲レーダーとにらめっこ。
幼稚園は雨雲の微妙な境目のところだったけれど、時間中はなんとか本降りにはならずに済んだ。
そのうち夫が帰宅したので、次男を置いて一人でお迎えへ。
帰り道に降り出しそうだったので念のためバスにしたら、イベントが終わるのを待っていたかのように雨が激しくなり、バスにして大正解だった。

帰ってきて寝る前に、長男が急いで描いていた絵。
キャンプファイアーと花火は、少し雨がぱらついていたものの、予定通り開催されたよう。
よほど楽しかったのか、次の日もキャンプファイアーと花火と、習ったダンスの話をずっとしていて、可愛かった。

お泊まり保育はなくなってしまったけれど、年長の夏の思い出、しっかり作れたようで良かったな。