北海道旅行記②二日目前半 遊園地と大雨BBQ

今回のルスツリゾート宿泊目的のひとつは、遊園地に行くこと、そしてもうひとつは、ちょうどルスツリゾートが会場になるお祭りに参加すること。
「うまいもんまつり」という小さなフェスが開催されていて、芝生広場で豪華なBBQをしながら、北海道ゆかりのアーティストの音楽を聴けるというものだ。
コロナで今年は三年ぶりの開催だそうで、以前はなかなかの人気イベントだったのだとか。
お肉と野菜が食べ放題で、一組一台炭火焼き用のコンロが使え、それとは別に北海道牛の丸焼き(本当に一頭まるまる焼いていた!)もあったりする。
加えて、隣接する遊園地のフリーパスチケットもセットになっているので、宿泊付きプランだとなかなか盛りだくさんな企画なのだった。

ただ、今回はとにかくお天気が悪かった。
旅行数日前から台風が近づいていて、「猛烈」に発達した台風の進路を気にしながらの準備&出発。
ひとまず飛行機は無事飛んだので北海道には上陸できたものの、滞在中の天気は当初なかなか厳しく、晴れる日が六日中一日しかないという予報も出ていた。
予定していた旅程はほぼすべてが晴れ前提だったから、北海道に着いてからも数時間おきに台風情報とにらめっこすることに。

「うまいもんまつり」に参加するのは旅程の二日目だった。
天気予報を見ていたら、なんと前日にだんだん台風の進路が北海道から逸れてきて、雨は雨だけれど小雨の時間帯も多いという予報になってきた。
特にこの日の午前中はなんとか天気がもちそうということだったので、先に遊園地に行っていくつか乗れるだけアトラクションに乗り、その後お昼頃BBQに向かおう、ということになった。

ビュッフェの朝ごはんを食べた後、まずは9時の開園直後に遊園地へ。
幸いほとんどのアトラクションが稼動していた。
子どもたちにとっては、ほぼ初めての遊園地になる。
二歳になったばかりの次男はともかく、もうすぐ六歳になる長男は、ちょうどいろんなアトラクションの身長制限をクリアする時期だ。
ジェットコースターは無理にしても、「遊園地」というものを体験させてあげたくて、目に付いたアトラクションに片っ端から乗って行ったのだった。

朝イチだったのと天気のせいか、どのアトラクションもほとんど待ち時間なくスイスイと乗れた。
十個ほど乗ったあたりで11時を回り、そろそろフェス会場に移動してBBQにしよう...となったあたりで、雨がポツ、ポツと落ちてきた。
うーん、予報通り...。
小雨ではあったので、ひとまず用意していたレインコートを子どもたちに着せ、夫と私も登山用のゴアテックスジャケットを着用して会場へ向かったのだけれど、場所を確保して飲み物をもらってきたあたりで、これはちょっと傘なしでは厳しいのでは...という雨になってきた。

とりあえずフェス会場のすぐそばにあるホテルの出入口へ避難。
そこで雨雲レーダーを調べてみたら、これからけっこうな雷雲が上空に来ることが分かった。
ただ、一時間ほどしたらその雷雲も去って、そこからしばらく雨が止むよう。
せっかくこれから焼肉!という時だったので夫はちょっと迷う様子だったけれど、私が雨雲レーダーを見せて「これ、子連れで外にいるのは絶対無理だよ。外に留まってるのは泊まってない人たちかもよ?私たちはせっかく泊まってて部屋があるんだから、また戻るのはちょっとめんどくさいけど、雨が止むまで一旦部屋に戻ってゆっくりしとこうよ」と言うと、「まぁそれもそうだね」ということで、出直すことにした。

これは大正解。
まもなくすごい雨が降り出して、フェスの音楽も一旦中断。
でも一時間ほどすると小雨になり、ついに止んだかな...?というぐらいになったので、念のため傘も持って再度出直し、そこでようやくお肉にありつけたのだった。

北海道だけあって(?)、お肉がおいしい!
野菜も新鮮で見るからにみずみずしい。だってこのあたりは農産物の宝庫だし。
...なのに、朝ごはんのビュッフェを食べすぎたことと(気をつけてはいたけど、朝ごはんもおいしかったのだ)、火のそばで二人の子どもたちを見ながらということもあって、なかなか存分には食べられず。
まぁそれでもそこそこ食べて満腹、という頃に、ちょうど長男が「まるくん、ねむくなってきた」と言い出したので、私と子どもたちだけひと足先に部屋に戻ることにした。
夫は肉や野菜、飲み物の調達に走り回っていてなかなかゆっくり食べられなかったこともあり、一人で少し残って食べることに。

ところが、私たちが建物内に入ってすぐ、また雨がパラパラ降ってきた。
天気予報だともう少し猶予があったはずなのだけれど、こればかりは仕方ない。
子どもたちを屋内に入れたタイミングでよかった~、とホッとしながら夫の方を見たけれど、特に引き上げる気配はない。
まぁゴアテックスも着ているし、傘も一人なら十分入れるのでなんとかするだろう...ということで、私と子どもたちは快適な室内でしばし休憩のひとときを過ごした。

乾いた服に着替え、少し遠くから聞こえてくる音楽を聞きながら、昨日セコマで買っておいたカツゲンティータイム。
あぁ、雨の日の屋内って快適。
長男も「さっき中にはいるって言って、よかったねぇ~」とカツゲンを飲みながらご満悦。

そうこうするうち、窓の外はかなり本降りになってきた。
(つづく)