珍しく家族揃って機嫌良く起きてきた、秋の日曜日。
「大統領選挙のニュースが見たい」と言って夫がつけたTVでは、まもなく新しい大統領のスピーチが始まるところだった。
前座の副大統領。
こういうショーみたいな派手な演出、いかにもアメリカっぽいなと思う。
ヒューヒュー口笛が飛んだり、「イヨッ!」て感じで拍手が起きたり、その拍手が収まるまでスピーカーが笑顔で頷きながら聴衆を見渡していたり、大統領入場が近くなるとプロレスみたいにテーマソングが鳴り始めたり。
良くも悪くも、これぞ「ザ・アメリカ」って感じだ。
四年前の大統領選挙は、ちょうど長男が産まれた直後だった。
自分のことでてんやわんやで、アメリカの大統領選挙なんて他人事の中の他人事だったけれど、それでも「マジかよ...」と結果にびっくりしたことは覚えている。
長男が4歳になるまでの四年間は、トランプのアメリカだった。
次男の四年間は、新しいバイデンのアメリカだ。
彼が4歳になる頃、世界はどう変わっているだろうな。