歌謡曲の秋

ふだん音楽を日常的に聴く方ではないのだけれど、何かの拍子にドハマりすると、ある期間憑かれたように聴くーというのが音楽に関するこれまでの私のパターンだ。

先日、COUNTDOWN TVで宮本浩次が「異邦人」のカバーライブをすると何かで知って、それについて調べていたら、カバーアルバムが発売されることを知った。
宮本浩次エレファントカシマシも大好きなくせに、ふだん音楽関係のアンテナを張ってないから全然知らなかった。
ラインナップを見たら、これがドストライクな昭和歌謡ばかり。
これは買う!絶対買うでしょう!

ということで、何年かぶりに買ったCDがこちら。

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喝采」「異邦人」「ジョニィへの伝言」が入っているあたりで、ポチるのは必至。
曲自体の魅力に加えて、「宮本浩次が歌うおんな唄」という点でも、あらゆるツボを押されまくっている感じ。
以前音楽番組の「The Covers」でたまたま見た「赤いスイートピー」のライブも良かったし、十年くらい前のアルバムに入っている「翳りゆく部屋」のカバーなんて、本家の松任谷由実より好きなのだ。

発売翌日に届いて、家事をしながら、授乳しながら、さっそく聴きまくっている。

「異邦人」のMusic Videoは公開されていて、これもまた良い。
(ちなみに、COUNTDOWN TVのライブはめちゃくちゃ良かった。MVより良かったかも。下記URLからアルバム試聴もできる)

宮本浩次 - カバーアルバム「ROMANCE」スペシャルサイト

個人的には、MVの「ちょっと~振り向いて~みただけの異邦~人~」のところでミヤジが真顔で振り向いているところがツボ(笑)
あと、二番に入ってからのドラムがすごくツボ。

実は、30歳前後の何年間かドラムを習っていた。
大人になってーというより、自分から習った唯一の楽器だ。
今でも、またいつかできる環境と状況があれば、始めたいなぁと思う。
習っているときは基礎練習ばかりであまりドラムセットに触れなくて、それが不満といえば不満だったのだけれど、ドラムは楽しかったし、先生の演奏を見るのが何より好きだった。
その先生のパフォーマンスを見て、その教室で習おうと決めたのだ。
ドラムは耳だけで聴こえる良さももちろんあるけれど、やっぱりその場で身体で感じる音の振動と、叩いている人の動きが魅力だと思う。
そういう意味で、「異邦人」MVのドラムはとても好き。

アルバムには、原曲をそれほど好きというわけでもなかったものも入っているけど、宮本浩次カバーで聴くといいなぁ...というのもいくつか発見。
(「二人でお酒を」とか「あなた」とか「木綿のハンカチーフ」とか)

宮本浩次、本当に歌がうまい。
伸びがあって、音域が広くて、音を外さない。
そして何より、全身で歌っているから、できれば全部映像で見たいなぁと思う。

この秋冬はこのアルバムばかり聴いて、何年か後に授乳の日々を思い出すことになるんだろうな。