新潟旅行記③二日目前半 お昼ごはんでハッスルする

夜中に降った雪がうっすら積もった、二日目の朝。

予定より一時間ほど遅く、新潟中央卸売市場に向けて出発した。
昨日着いたときはもう暗かったので、あらためて宿入り口で記念写真。

このあたりは全体に建物が隣り合ってたくさん並んでいる地域なので、窓からの眺めは楽しめない。
でもそこはまぁ、室内が楽しいから十分だ。

この日は卸売市場と水族館の予定だけざっくり決めていたのだけれど、助手席から外を見ていたら、気になる建物を発見。
そういうときはすかさずGoogleマップで調べる。
すると、そこは酒蔵見学(無料)ができる酒造で、ネット予約もできる模様。
「こんなのあるよ。今日でも予約できそうだよ」と言うと、夫も乗り気になり、急いで午後イチの時間を予約した。

20分ほど走ると、中央卸売市場付近に到着。
が、入り口がなかなか分からない。
新潟中央卸売市場は全国の卸売市場の中でも特に敷地が広大らしく、後で調べたらどうやら正面ではない入り口に停めてしまったようだった。

中央棟というのを挟んで、両翼に「水産棟」「青果棟」が広がっているのだけれど、とにかく人気がない。

歩いているうちに分かったところでは、ちょうど10:00~11:00の休憩タイムに行ってしまったのだった。
夫がごはんを食べたいと言っていた飲食店系も軒並み一時間の休憩中。
仕方ないので、ざっと見て、お昼ごはんは別に狙っていたお店へ早めに向かおうということになった。

青果棟も人がほとんどいない。
競りが行われるのであろうお立ち台みたいなのが見える。

見学者用通路は二階に回廊状に延びていて、その所々に一階に降りる階段があり、そこが各店のバックヤードになっているようだった。
こういう効率的な動線を設計する人がいるんだなぁ。

駐車場に向かおうと中央棟に戻ったら、さっき「準備中」だった食堂が「営業中」になっている。
え?まだ11時前なのに?

でもちらほら客が来始めていて、なんとなくすぐに混んできそうな予感。
しかも、水産食堂という名前からして、職員食堂も兼ねていそうな質実さにそそられる。
「どうする?行く?」と言いながらメニューを見たら、たまたまその日は週2回しかないマグロの曜日!

しかしここでお昼を食べてしまうと、予定していたお米のおいしいお店には行けなくなる。
魚か米か...と迷いまくっていると、夫がまさかの提案をしてきた。
「ここで半分食べて、次の店で半分にしよう」「え、ランチのハシゴってこと?」「そう」

かくして、ランチその1は曜日限定まぐろ丼と刺身定食となった。

まぐろ丼は、中トロに赤身といろんな部位が入っている。
刺身も分厚いし、汁物は磯のいい香り。
そしてもちろん、お米も最高。

大満足で市場を出て、次の目的地へ。
本当は、ルート的にもお腹の具合的にも酒蔵見学を挟んだ方がよかったのだけれど、時間的な関係ですぐにランチその2へ行くことになった。
また20分ぐらい走って、ごはんをかまどで焼くのが売りのお店へ。

私はお店のオススメメニューであるキングサーモンの味噌焼き、夫は鶏肉の炭火焼き。
子どもたちはさっきの定食を多めに食べたのもあって、塩むすび
お米好きの長男は、とにかく塩むすびを楽しみにしていたのだ。

早めのお昼だったので先客はいなかったのだけれど、注文を受けてから炊くのか、けっこう時間がかかった。
でも、出てきた食事はこれまた美味で、ごはんが何杯でも食べられそう。

デザートに小さなみたらし団子がついていたのだけれど、食べてみてちょっとびっくり。
すごく、お米の味がするのだ。
夫もひとくち食べてみて「ほんとだ、すごく米だ」と感心していた。

食べ終わるとすぐに店を出て、今度は次の目的地、酒蔵見学へ慌ただしく出発したのだった。