食卓に珈琲の匂い流れ

雨続きの秋の午後。
息子はぐっすりお昼寝中。

ずぅっと前に買って時々パラパラ眺めては、温存していた『茨木のり子の家』を、なんとなく今かなという気がして取り出してみた。

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曇りガラスのような装丁が、秋雨の午後にぴったり。
なんとなく、「ちいさい秋みつけた」の歌詞を思い出す。

 お部屋は北向き曇りのガラス
 うつろな目の色 溶かしたミルク


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こういう家に住みたいなぁと思う。
住人の過ごしてきた時間が家の随所に宿っていて、
長年の試行錯誤の末に落ち着いた、様々な工夫と物の配置が窺える家。
たぶん、古い喫茶店のような、トーストと珈琲の匂いがするのだ。

おさかな音色

一歳の誕生日に、ボーネルンドのおさかなシロフォンをもらった。

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いまのところ、息子にとってバチは叩く「道具」ではなく、それ自体がおもちゃのようで、キャンディみたいにナメナメしてしまう。
柄が長くて危ないので、安全に使えるようになるまではもう少しかかりそうだけど、時々何か演奏してあげよう。

1オクターブ、白鍵だけで弾ける曲。

息子が生まれた日

ちょうど一年前、
Norah Jonesのかかる分娩室で、私は息子を産んだのだった。

前日のお昼、病院に向かう道にはキンモクセイの香りがしていて、
あぁ、次にここを通るときにはもう私は一人じゃないんだなぁと。
秋の午後の金色に光るこの風景のことを、私はたぶんずっと忘れないだろうと思いながら、歩いたのだった。

先日書類を整理していたら、産まれた病院でつけていた授乳・オムツ替えの記録が出てきた。
一回20mlとか、なんてなんて小さかったんだろう。

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あの頃の私のもとへ行って、大丈夫、今は大変だけどおかげでちゃんと育って今は一歳になったからね、一歳になったらもっとめちゃくちゃ可愛いからね、ってそれだけ枕元で囁いてきてあげたい。

カレーな午後

年下の友人から結婚の報告がてら、久々の再会ランチ。

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婚活話をいろいろ聞いた。

婚活の話って、それがどんな婚活であっても、誰の話であっても、だいたい面白くって興味深い。
聞くだけで経験値が上がる気さえする。

カレーを食べながら、女子トークに花咲かせた午後。

結婚記念日だった

息子が生まれてから初めての結婚記念日。

生まれてからずっと、二人で外に飲みに行くなんてできなかったけど、息子もなんとかおとなしくお座りできる時間が延びてきたので、二時間飲み放題にチャレンジしたのだった。

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おもちゃやお菓子で手を替え品を替え、ごまかしごまかしなんとかもった二時間。
赤ちゃんなんてなかなかいない飲み屋の店内、
お店の人にも優しくしてもらって、意外にごきげんな息子だった。

Day by day

すっかり秋の空。

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息子はまだ意味のある言葉はしゃべらないけれど、
一日一日、分かる言葉が増えていっている感じがする。

わかるようになった順に...

バイバイ(手を振る)
ごちそうさま(食べた後に手をパチパチする)
鼻の場所(お鼻は?って聞くと指差す)
ごはん(この言葉を聞くとキッチンを見て落ち着きなくなる)
いただきます(食べる前に手をパチパチする)
行ってきます(手を振る)

等々。

毎日見てるのに、毎日前の日より可愛くなる。

何かを思い出しそうになるもの

モノレールの駅は、どこもなぜか、なんとなく似ている。

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多摩モノレール
羽田のモノレール。
神戸のポートライナー
大阪の万博公園モノレール。
あとどこだっけか。

記憶とも呼べない記憶で、だけど強烈に何かを思い出しそうになる古い記憶がある。
どこかの「デパート」の屋上に浮かぶアドバルーンや、上空から見た団地?群や、あと休日の朝に飛ぶ宣伝用セスナのブーンという飛行音、そこから降ってくる女性の明るく高い声。

それらをいっぺんに見たのか、直接見たのか絵本やテレビで見たのか、そのあたりの記憶はまったくない。
「デパート」という言い方はうちではしなかったし(「百貨店」だった)、記憶の中になぜか「浅草」という言葉も出てきたりするから、絵本かテレビで見たのかもしれない。

共通するのは「昭和」の、「高度成長期」の、強烈な匂い。

モノレールの駅も、何かそういうものを思い出しそうになる。