ひとりパブリックビューイング

病院の夜間受付。

普段はめったに外出しない時間帯に、よく知らない町で、人気のない夜間救急受付で待つ。
けっこうな心細さ。

でもふと気づいたら、ワールドカップの中継が流れていた。
スウェーデン vs 韓国戦。
非日常な空間の中の、ホッとする日常の音。

韓国選手が反則をしてPKになり、スウェーデンが華麗に一点を決めた。
思わず小さく「っしゃ!」と叫ぶ、北欧びいきの私。

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8年前のワールドカップの年、飲みに行く先々で、パブリックビューイングが行われていたことを思い出す。
いろいろ最高に楽しかった、30代前半の夏。

そのときと同じように、病院で見たワールドカップも、ずっと思い出すだろう。
2018年の夏。

梅雨とデッサン

アジサイを見ると思い出す夏がある。

29歳か30歳の初夏から秋にかけて、時々デッサンを習いに行っていた。
散歩途中に偶然見つけた教室で、単発のレッスンが可能であること、一回の料金が2000円かそこらだったこと、そして何より、先生がフィンランド人というのに興味を引かれて、行ってみることにしたのだった。

先生の家は京都の哲学の道沿いにあって、アジサイスポットを通りすぎて少し行くと、先生の家だった。
とても古い長屋の一画で、入ると奥に細長い台所と洗い場があり、台所と反対側の狭くてギシギシ鳴る階段を上がると和室が三部屋あって、その時々で二人とか三人とかの生徒さんが黙々と自分の絵を描いているのだった。

梅雨どきの哲学の道は、山が近いこともあって湿気がものすごく、デッサンをする画用紙はいつも水分を含んでしんなりしていた。
デッサンの仕上げに吹き付けるフィキサチフ(と先生は呼んでいた)スプレーのシンナー臭い匂いや、休憩時に入れてくれるハーブティーの甘い匂いが、湿気をたっぷり含んだ空気に混じって、その和室特有の匂いを作っていた。

フィンランド人の先生は、いつも必ずどこかにいいところを見つけてくれ、うまくいっていないところは「こうするともっとこうなる」という言い方で別の紙に見本を描いて説明してくれて、決して直接手を入れたり、ダメ出しをしたりしなかった。
日本語がとても上手で、物静かだけれど明るい、お母さんのような女性だった。

今思っても、最高に贅沢で優雅な時間。
あの時間の記憶があるから、いつかまた、デッサンをやりたいなと思っている。


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二人の頃

このところ気の重かった懸案事項に少しだけ進展があったので、ひとりでちょっと労いのランチ。

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結婚して間もない頃に、夫と時々来たお店。
特に妊娠中、よく通った。

最近よく、二人だった頃のことを思い出す。
結婚してすぐに子どもができたから、二人の時間は短かったけど、そのときにいろいろ行ったりしておいてよかったなぁと。
本当は妊娠するまでにもうちょっと長くそんな時間を過ごしたかったけど、そうそう悠長にしていられる年齢でもなかったから、それはそれで仕方ないかなと思っている。

いつかまた、二人だけでゆっくり休日を過ごせる日のことも、楽しみにしながら子育てしていたい。

他山の石

病院の待ち時間、一息入れるティータイム。

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思い返しても腹の立つ医者だった。
思うに、患者から質問をされたときに、イライラしたり威圧的な態度になったりする医者ほど、信用できないものはない。

逆に、質問をされたときに「なるほど。」といったん受け止めた上で、不都合なことも含め、ごまかさず説明してくれる医者は信用できる。

この日は三流の医者に当たってしまった。
ヘラヘラ笑いながら「すみません、質問しちゃいけなかったですかね」と言ってやったら、ようやく昨今のインフォームドコンセントの重要性を意識したのか、態度は悪いままだけど答えるようになった。

ああいう態度を自分が誰かにしてしまわないよう、せめて他山の石としよう。

ヤギ語

立川へ。

モノレール下の道を歩いていたら、今日は除草ヤギがいる日だった。

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息子にしばらくヤギを見せていたら、同じく横で見ていた保育園お散歩中の子どもたちが、急に「メェー!メェー!」と口々に叫び出した。
誰かが「ヤギ呼んでみよう」ってやり出したんだろうな。

ヤギはもちろん振り向かなかった。

13㎝

外出先で、夫が息子を連れて先に帰ってくれたので、またまたひとりカフェタイム。

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そろそろ息子にサンダルを買ってあげたいなと、サンダルのリサーチがてら、シューフィッターのいるお店できちんとサイズを測ってもらいに行ったのだった。

いま履いている靴は13センチ。
ちょっときついかもしれないけど、13.5だとちょっと余る、というのが今のサイズだった。

子どもの頃って、靴を買うたびにサイズが上がっていくんだったなぁ。

お気に入りだったのにすぐ履けなくなった靴のことなんかを、ふと思い出した。

島の写真

新宿のNikonサロンへ。

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石川直樹の、島の写真が展示しているのを知って、外出ついでに見に行ったのだった。

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写っていたのは宮古島のようだったけど、数年前に行った八重山の島々のことを思い出した。
とにかく被写体に困らない島だった。
光が強くて、植物が多くて、ちょっとした差し色になるものがあちこちにあって、動物もいて。

来月、初めて息子を連れて離島に行くことになった。
沖縄ではない南の島に行くのは初めてで、どんな写真が撮れるか楽しみにしている。

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しかし、いつ来てもNikonサロンは眺めがいい。