前後1ヶ月違いの赤子のママたちと、数ヶ月ぶりに再会ランチ。
みんなそれぞれにオトナになっていて、ひとしきり盛り上がる。
今の私たちの一大関心事、離乳食。
どうやって作ってるか、どうやってメニューを回すか、とにかくどのママもアップアップなのだった。
しかし畳の個室があるお店、本当に助かるな~。
レンジでチンするだけの冷凍チャーハンをチンしようとしたら(だってその手軽さのためだけに買ってきたから)、夫が待ったをかけた。
曰く、俺がフライパンで炒める、と。(だったら普通に作ればよかった...)
そして出た。フライパン振り。
もしかしてそれのために...。
出産してからというもの、育児エッセイや育児漫画を読むのが趣味になった。
最近読んだのは川上未映子の『きみは赤ちゃん』。
初めて産婦人科で妊娠を確認してもらったときの気持ち。
妊婦検診の日々。
無痛分娩の、刻々の流れ。
産後しばらくの追い詰められたような毎日。
産後、今しかない子どもとの時間や稼いだお金を遣って、子どもを預けて働くことの意味。
自分と同じ年頃に、同じ土地で育った川上未映子の言語感覚や文体は、私にとっては細かなところまで(たとえば音読したときのイントネーションまで)分かる、という感じがあって、共感しきりだった。
読んだ後、なぜかまた妊婦に戻りたくなった。
ひととおり経験した今の状態で、もう一度あの生活をしみじみ味わってみたい。
「妊婦に戻りたい」っていう欲求がこの世にあるなんて、今まで思ってもみなかった。