大雪、ラップの芯、ドラマ

昼頃から降り始めたみぞれは予報通り雪に変わり、地面はみるみるうちに粉砂糖をふりかけたように白くなった。
ちょうど下校時間の長男が着く頃なので、玄関でタオルを用意して待つ。
「ただいまー!」と元気よく入ってきた長男は、「Yくんが30分だけあそべるって!」とすぐにまた出て行こうとするので、「待て待て」と制し、最低限の身支度をさせる。
登下校を一緒にしているYくんのママからも、ちょうどLINEが来た。
「○時までだからね」と言うと、長男は「わかった!」と嬉しそうにまたすぐに飛び出していった。

冷え冷えになって戻ってきた長男と、家にいた次男とで、しばしおやつタイム。
「雪の日はホットミルクにしてあげるね」と言うと、「そうだったー!」と長男は幼稚園の頃を懐かしみながら、おいしいおいしいとあたたかいミルクを飲み干した。

Yくんのママから再びLINEが入る。
明日の登校時の大雪に関することかな?と思いきや、「今度の図工の制作でいるものってわかりますか?明日持って行かなくてはいけないそうですが、本人に聞いても分からないうえに、連絡帳にも書いてないんです」とのこと。
出た!(笑)
小学生あるあるの、急に言われるやつだ。
しかもYくん、情報少なすぎ...(笑)

確か、ラップの芯をけっこう前に持たせた記憶がある。
その直前、ちょうど数ヶ月に一度のタイミングでラップがなくなり、ふと「もしかしてこれ、急に言われるときがあるかも」と思って捨てずにおいたら、まさに数日後、図工の持ち物プリントが来たのだ。
トイレットペーパーの芯でもよかったのだけれど、せっかく取っておいたのでラップの芯を持たせた。

「トイレットペーパーの芯でもいいみたいですよ」と送ると、お礼の返事が来た。
そのあと長男に確認すると、「紙コップ4個もいるよ」と言われて「そうだった!」と思い出したので、Yくんママに追って連絡すると、ガーン...の絵文字と共に「ありません」。
そりゃそうだろうよ!と爆笑。
Yくんのママは実は西洋人で、日本の学校文化には全く馴染みがない。
この大雪の中買いに出たりしたら気の毒なので、「たぶん少しは学校に用意があるんじゃないでしょうか」と送っておいた。

そうこうする間にも雪はどんどん積もり、いつの間にか大きなぼたん雪に変わっていた。
今日は習い事はお休みにして、晩ごはんのカレーももう作ってあったから、そこからは各々、家の中で好きなことをして過ごす。
最近は兄弟でけっこう遊んでくれるから、私は今がチャンスとばかりに、録りためたドラマを少し消化することに。
スマホでも見られるから、子どもたちがいてもイヤホンをつけて一人で楽しめるのだ。

楽しみにしていた「不適切にもほどがある」第二話。
今回も、期待以上に面白かった。
一話だけなのか分からなかった突然のミュージカルシーンは今回もちゃんとあって、しかも前回よりパワーアップしていた。
ボーカルもやっている阿部サダヲはまぁ分かるとして、仲里依紗が歌上手くてびっくり。
ダンスもなかなかキレッキレだった。
阿部サダヲも、ボーカルをやっているとはいえ、尾崎豊のパロディとすぐ分かる抜群の歌唱力。

そして、仲里依紗がキレるシーンのセリフが共感できすぎて、巻き戻して(←昭和)二回見てしまった。
「俺にできることがあったら何でも言ってね」という夫や上司の言葉に対する、痛烈なセリフ。
「あなたができることって何?私はあなたじゃないから何ができるか知らないんですけど?ていうかもっと言えばあなたにできることを考えるっていう新たなタスクが生まれるんですけど?」(意訳)には、「それな!」と頷きすぎて首がもげそうだった。
夫(に限らないけど)ってほんと、そういうことを言いがち。
うちの夫はまぁそれなりにやる方だとは思うけれど、それでも時々、「なんで私が仕事を振る係に勝手に任命されてんの?振る仕事を考えるのも多大な労力要るうえに、その間私の手が止まるんですけど?てか私あなたのマネージャーじゃないから!自分で考えて」と言いたくなる案件が発生する。
「タスクを振る方」の労力が、こうしてもっともっと可視化されていくといいなぁと切に思った。

その後さらに「光る君へ」を見て、ドラマタイム終了。
雪で家にこもると決めたせいで、かなりゆっくりした一日になった。