暦の上ではフェブラリー

そこそこ積もった雪も、日陰の片隅で固まっている以外はすっかり溶けてしまった。
雪が降った後の空気は、何か清浄な感じがするのは気のせいだろうか。

次男の入園グッズ作り用に可愛い布を探したり、降って湧いた旅行に向けて宿や観光情報を調べたり、確定申告の準備をしたり、役所に申請する書類について聞きに行ったり、何かと毎日せわしない。
気がついたら3月になっていて、その次に目が覚めたら4月になっているのだろう。

2月の空気が好きだ。
早ければ1月末ぐらいから、空気は一年で一番冷たいのに、空の色に春が兆す。
陽は日に日に長くなり、冬と同じ時間帯になっても空がまだ明るいのを見て「あぁ、もうすぐ春だ」と思う。
毎年「一年で一番好きな季節かもしれない」と思うけれど、3月の終わりぐらいにも、秋の始まりにも同じことを思うから、毎回「いつが一年で一番好きなんだっけ」と自分でも分からなくなる。

ここ15年ほどは、今時分から私の鼻が花粉を検知し始め、大好きな季節なのに外を楽しめないというジレンマが悲しかった。
でも、舌下免疫療法を始めてもうすぐ三回目の春を迎える今年、今のところマスクなしでも花粉症状は来ていない。
正確に言うと、花粉の気配は感じるのだけれど(長年苦しめられてきたからヤツを吸い込んでいる感覚は分かる)、それがくしゃみや鼻づまりにつながらないのだ。
そのことがどれだけクオリティオブライフを上げるか、花粉症にならなければ本当に身に染みては分からなかっただろう。

スギ花粉症の仲間たちに、「舌下免疫療法は絶対やった方がいいよ!」と声を大にして勧めたい。