revive

使用頻度の下がった服の処分をしなければ、しなければとずっと思いながら、なかなか思い切れずにいることが多い。
サイズが合わなくなったものは比較的処分しやすいのだけれど、その中で微妙にギリギリまだ着れて、かつ形が気に入っていたジャケットがあった。
サイズがギリギリの他にももうひとつ難があって、真っ白な服の襟元が変色してしまっているのだ。
何度も処分を考えたものの、そこまで着倒していないので生地はしっかりしているから、結局毎回未練がましく「保留」になっていた。

去年の秋のこと。
時々行く雑貨屋さんが、期間限定で「染め直し」の受付をするのを知って、出してみようと思った。
新しく同じ用途のジャケットを買うよりは安いなと思ったのと、染め直す色がインディゴ(藍)だったのにも心惹かれたのだ。
藍染めにはどうもこれまで「年配女性」のイメージがあって遠巻きにしていたのだけれど、ここ数年急に惹かれるようになった。
年配女性に近づきつつあるということなのだろうか。
若い頃には「地味」としか思えなかったこの色が、「モノトーンより色味があって華やか」だと思えるようになったのだ。

染め直しにあたり、ボタンは全て外して預ける。
預けたときに撮っておいたBefore画像がこれ。

意外に早く年末には仕上がりの連絡があったのだけれど、なかなか取りに行けず、結局送ってもらうことにしたのが最近届いた。

甦った!

糸は化繊だったのか、染まらず白いままで、それはそれでアクセントになっている。
これまでは白で気を遣っていたけれど、少々汚れても気にならなそうなのもありがたい。
洗うと色は落ちていくだろうけれど、インディゴは色落ちも味なので、きっと風合いの変化を楽しめるだろう。

春に向けての楽しみがまたひとつ増えた。