十五年ぶりに辛くない春

暖かくなる予報が出ていた週末、家族で梅を見に大きな公園へ。

まだピークには少し早くて、八割方の梅は蕾。
早咲きの種だけが見頃を迎えていた。

一斉に咲いてあっという間に散ってしまう桜より、一輪一輪咲いて、香りも良く、蕾から長いこと楽しめる梅の方が好きだ。
それなのに、この十五年、梅をゆっくり楽しむことができなかった。
こいつのせいだ。

今にも花粉をバフバフ吐きそうな、凶暴な顔つきのスギ。
この日は相当飛んでいたと思う。
けれど!
一年以上前に始めた舌下免疫療法のおかげで、なんとこの日まで症状が出なかったのだ。
たださすがにこの日は、暖かく風もあって今年一番の花粉だったので、翌日とその次の日はとうとうくしゃみ&鼻水に見舞われたけど。
それでも例年の半分以下の症状で、三日後には治まっていた。

梅とはまた違ったいい香りを放つ蝋梅。
そして私の好きなサンシュユは、満開まであと一歩だった。

こうして春に出歩くことができて、いろんな草花を愛でられるのは本当に幸せ。