南紀白浜旅④ 白浜夕陽スポット巡り

アドベンチャーワールドを出て向かった先は、海のすぐそばで楽しめる露天風呂「崎の湯」。
それほどきれいな設備ではなく、最低限の脱衣場だけという感じなので、私はぜひともという感じではなかったけれど、夫が(潮岬に加えて)「絶対行きたい」と言うので、ならば夕陽の時間帯にということになった。

横の駐車場から見たところ。
左側に見えている岩場っぽいのが崎の湯だ。
海に近いというか、ほぼ海。
中は三段構えの露天風呂になっていて、一番海に近い浴槽まで行こうとすると、地元のおばちゃんたちが「そっちは波かぶるでぇ~」と忠告してくれた。
確かに、時々大波がザッパ~ン!と入ってきていて、温泉なんだか海水なんだか...という感じ。
たまたま韓国人と思われる婦人ご一行と一緒で、彼女らは海水を浴びるたんびに大笑いしていたのだけれど、私はそれより彼女らのピカピカすぎるお肌にびっくりしていた。
50~60代と思われる全員が、女優なのか?というぐらい、お肌がつやっつやのピッカピカ。
いや、実際女優なのかもしれない。
韓国コスメ、ちょっと試してみた方がいいのかも...と思えてきたほどだった。

夫の担当は「大きいお風呂」好きの長男、私は大浴場嫌いの次男担当だったので、早めに上がって駐車場で海を見ながら二人を待った。
もう少し次男が大きくなったら、心置きなく夫に二人を任せて、私は一人で温泉を堪能できる。
でもその頃になったら、子連れ入浴の面倒さはなくなって、「娘だったら一緒に楽しめるのに...」という気持ちになるのかもしれない。

夫と長男が上がってきた。
日没までにはまだ間があったので、次の夕陽スポット「円月島」へ。

岩と岩の間に夕陽が来るショットが有名で、それを狙う人々がちらほら集まり始めていた。

が、それに混じって、何やら通行規制の赤いコーンを置いていく人たちがいる。
それを見て夫と二人で「あ!」と思い出した。
そうだった。
ちょうどこの週末、ここでトライアスロンの大会が行われる予定があって、翌日は通行規制なのだ。

翌朝に砂浜で有名な白良浜(しららはま)で子どもたちを遊ばせようとしていたのだけれど、夫が「トライアスロンの時間と丸かぶりだから、入れない可能性高いよ」と言い出した。
道路の規制はホームページに載っているけれど、浜の立ち入りまでは分からない。
トライアスリートである夫が「浜は絶対ごった返す、明日はやめた方がいい」と強く言うので、だったら急遽今から白良浜に行こうということになった。
子どもたちを海に連れて来られる機会はそうそうないから、まだちゃんと海を見たことのない次男に、ちょっとだけでも見せてあげたかったのだ。

そうして白良浜に向かったものの、浜まで歩いて行ける無料駐車場は、トライアスロンの前日受付をする人々の車もあって激混み。
私と子どもたちだけ先に降り、夫が空き待ちをして駐車、なんとか日没前に浜に着いた。

本当はビーチサンダルも人数分持ってきていたのだけれど、今日来る予定ではなかったので宿に置いてきてしまった。
タオルも温泉で湿ったものしかなかったけれど、やむを得ない。
砂浜が初めてではない長男はすぐにテンションだだ上がり、次男は初めての海で何が何だか分からず最初は嫌がっていたけれど、裸足にさせて放牧したら、あっという間に砂まみれで遊び始めた。
「巨大お砂場だ!」と気づいたんだろうな(笑)

波打ち際に足をつけたいと言う長男を必死で説得し、なんとか砂遊びに誘導。
波打ち際なんて行ったら絶対に波と追いかけっこしたくなるし、そうしたら子どもはもう服が濡れてもお構いなくなるのは目に見えている。
明日帰る旅先でそんなことになったら、海水に濡れた生乾きの服を詰め込んで帰らなくてはならないので、その後の処理を担う身としては、服のまま海水に濡れるのは全力で阻止したいのだった。

すぐ近くの空港から、この日の最終便が飛び立って行くのが見え、まもなく日没となった。
お腹もすいたので、白良浜を後にして晩ごはんへ。

この日は、子どもたちと一緒に和歌山ラーメンを食べて、大人はその後、宿で刺身をつまみにチビチビやろうという計画。
外だとどうしてもどちらかが飲めなくなってしまうので、運転は終わり、あとは寝るだけ、子どもたちも眠くなったら勝手にどうぞというスタイルの家飲み(宿飲み)が、夫と私の楽しみなのだ。
そのために、昼間地元の鮮魚店に刺盛りをオーダーしておいて、実はアドベンチャーワールドを夫がひと足先に出て、鮮魚店まで受け取りに行ってくれていたのだった。

調べておいた和歌山ラーメンの店はとても混んでいて、お客がひっきりなし。
関西時代によく食べた醤油豚骨の懐かしい和歌山ラーメンを堪能して、飲み物買い出しにスーパーに寄り、宿に戻った。
子どもたちは案の定、それほどもたずに自らベッドに入って秒で寝入り、大人たちももう半分目が塞がっているような状態ながら、刺身とビールを片手にうだうだとしゃべり続けた。
こういうときでもないと夫とゆっくり話をする時間もないから、翌日はめちゃくちゃ眠かったけど、これはこれでまぁよかった。

明日の最終日は、昼前に関空に向けて出発だ。