秋ドラマ2023前半

長男七歳の誕生日。
今年は夫の兄がくれた株主優待券で、ちょっといい目のホールケーキ。
シンプルだけどスポンジ部分がしっとりしておいしいのだ。

秋のドラマが始まった。
きのう何食べた?シーズン2」はもちろん、早くから予約はばっちり。
他にいくつか見たもののうち、ひとつは初回で脱落(時をかけるな恋人たち)、ひとつはいったん脱落したけどまた復活かも?(ブギウギ)、初回で即継続決定(いちばんすきな花)、と相成った。

最近はどうも、コメディと恋愛ものに対して全般に厳しくなっている。
特に昔から「ラブコメ」と呼ばれるジャンルが苦手で、「のだめカンタービレ」とか「逃げ恥」みたいな、ラブとコメ以外の要素が優れているものでないと続かないのだ。
あと朝ドラは、子役時代で脱落することが多い。

朝ドラといえば、再放送の「あまちゃん」がとうとう終わってしまった。
あまちゃんは確かに、私が見た朝ドラで一番面白かった。
これまでは「カーネーション」がダントツだったのだけれど、「下手な役者が一人も出ていない」「最後までずっと面白かった」という点で、あまちゃんに軍配。
カーネーションは、何人か明らかに下手な人が出ていたのと(誰とは言わない)、終盤、主人公の老後になってから「どうしたの?」というぐらいトーンが変わってしまって、そこだけが残念だったのだ。
その点あまちゃんは最後まで失速せず、脇役まで全員素晴らしかった。
中でも水口と種市先輩、南部ダイバーの先生が最後まで最高だった。

新しく継続決定した「いちばんすきな花」は、何らかの理由で「二人組」を作ることに難しさを抱える四人の男女が出会って...という第一話。
小学校のクラスで「好きな人と二人組を作ってねー」という場面が何度か流れるのだけれど、そういえばこういうとき自分はどうだったかな...と子どもの頃を思い出した。

幸いにも、私は二人組を作ることに困ったことはあまりなかった。
というのも、よく三人組のときにペアからあぶれてしまうという悩みがあると思うのだけれど、私の場合、うまい具合にいつも「三人~四人組」だったのだ。
小学校のときは「三人のコアメンバー+偶数が必要なときは加わる一人」という構成で、中高のときは「基本四人だが、奇数が必要なときは別グループにも行ける一人」みたいな構成だった。
今思うとその「フレキシブルな一人」に助けられていたのだけれど、私自身は三人組のコアメンバーだったから、偶数組のときも奇数組のときも、比較的すんなりとグループが組めたのだ。

「いちばんすきな花」では、特に「恋愛関係でない男女のペア」が取り上げられる気配。
なかなか難しい問題だ。
私自身は、恋愛関係にならないまま二人でしょっちゅう会う異性の友達、というのはたぶんいなかった気がするけれど、いたらよかったなぁとは思う。
どちらかが結婚したりするときに、おめでとう!と心から言ってくれて、「この人のことをよろしくお願いします」と泣き笑いながら結婚相手に言えるような、異性の友達が。
もちろん、結婚相手もその関係を同じ温度感で感じていてくれないと、難しいのではあるけれど。

LGBTへの理解が広がってきたみたいに、「二人組」にもいろんなパターンが認められるようになるドラマだといいな。