初参戦、蚤の市

先週末は、初めて行く「東京蚤の市」へ。

コロナで三年ぶりの開催とか。
同じ主催者の大きなイベントマーケットがいくつかあって(北欧系のものとか、文具系のものとか)、いつも行きたいなぁと思っていたのだけれど、出産・育児で見送り続けてきた数年だったのだ。

昔から蚤の市的なものが好きで、京都にいたときは有名な知恩寺の手作り市とか、東寺の弘法市をちょくちょく覗いていた。
東京に来てからは、たまに小さな手作り市を見つけて行くことはあったけれど、大きなものは初めて。
コロナ前はすごい混雑だったみたいだけれど、人気が出るにつれて会場が大きくなっていって、今年は昭和記念公園ということだったので、それなら身動きとれないほどにはならないだろうと、行ってみることにしたのだった。

お天気はいまひとつで、途中から雨も降ってきたけれど、ちょうど紅葉の季節で、木が多い昭和記念公園は最高の会場だった。

スズカケの木が好き。
楓のような葉っぱの形も可愛いし、クリスマスツリーのオーナメントみたいな実もとっても可愛い。 

今回は、次回以降に向けての下見というか、子どもを連れてきても大丈夫そうかとか、友達と来ても楽しめそうかとかを偵察するのが主目的だったので、それほど気合いは入れず。
とは言え、入場料がかかるイベントなので、途中すぐ近くのIKEAでのランチ休憩を挟んで、たっぷり4時間近くぶらぶらと見て回った。

出店ジャンルは、食器、古道具、古着、古布、植物、食べ物、文具、等々。
食器もヴィンテージや古いものがほとんどで、「これ、実家にあるものでお宝になるのもあるんじゃないか」というものもちらほら。

これなんか、きっと昭和の頃大量生産されていて、いろんな家庭に出回っていたんだろうなと思う。
二つぐらい時代が下れば、大量生産モノも何周か回って「可愛い~!」になるのだ。

食器ではないけれど、実家には年代物のハローキティの折り畳みテーブルがある。
小学校低学年の頃に買ってもらったと思うのだけれど、あれなんか出すとこに出したらきっとお宝になると思うし、実際今見ると新鮮で可愛い。
実家の母が間違って捨てないよう願っている。

蚤の市だけあって、よく分からない道具もちらほら。

これは陶器で、細長くて四角いカップのような形をしている。
一個300円の値。
手に持って、何かに使えないかしばし思案してみたけれど、つくねを鍋に落とすときに使えそう?ぐらいしか思い浮かばず。
それにしても一体何の道具なんだろう、と知りたくなって、お店のお兄さんに「これって何の道具ですか?」と聞いてみたら、お兄さんも「それが分からないんですよ」と言うのでびっくり。
どこで仕入れたんだ(笑)
「でもたぶん」とお兄さん、「目盛りがついてるので、何か液体を入れてたんじゃないかと思うんですけど...」。
たしかに、内側に水平の線がついている。
「なるほど、液体か...」と答えつつ、結局何かに使えそうで使い道がパッと思い浮かばないので、後ろ髪を引かれながらもその店を後にした。

他にも、13000円の値がついた謎の蓋付き陶器(長方形で、全体にデコラティブ、中にくぼみのついた仕切りのようなものが二ヵ所ある)が気になって、お店の女性に聞いてみたら「ヨーロッパのお金持ちが、洗面所で櫛を入れるために置いてたそうです」という答えが返ってきて、「櫛~!」となったり。
これも、モノとしてはすごく惹かれたんだけれど、形状が限定的すぎたのとテイストがうちのインテリアとはちょっと違うこと、お値段もそこそこするので、その場で見て楽しむだけにしておいた。

こういう、「何かよく分からないモノ」「元々の用途とは違う何かに使えそうなモノ」に出会えるのが、蚤の市の面白さだ。
結局、連れ帰ったのは数百円程度の文具だけだったけれど、入場料の元は取れるぐらい、楽しんだ蚤の市だった。
今度は布物か北欧系に行きたいな。